採用情報

デザイナー 川又紀子 × CDO 上ノ郷谷太一

個人プレーでデザインするのじゃなくて、

何人もの目でプロダクトの精度を上げていく。

チームで質を高める仕組みがとてもいいなと思います。

Profile

川又紀子
– デザイナー –

 

2001年よりフリーデザイナーとしてマンガやイラストのほか、デコメや待ち受けサイトの素材作成・サイト運営を経験。2012年よりアプリ開発・運営会社に在籍し、アプリデザインやサービスに関連する画像・コーポレート素材の制作などを担当。2015年9月、トレタにデザイナーとして入社。

 

上ノ郷谷太一
– CDO –

 

2005年よりSix Apartでユーザーインターフェイスデザインなどに携わる。その後2013年よりクックパッドで海外向けサービスのデザインのほかコーポレートロゴのデザインなどブランディングを担当。2015年3月トレタにCDO(最高クリエイティブ責任者)として参加。

トレタに入社したきっかけは何ですか

ビジネス向けサービスで、デザインをとことん考え詰めるということをやってみたかったんです

上ノ郷谷
トレタに入る前も、アプリのデザインをしていたんですよね。
川又
そうです。
上ノ郷谷
トレタに来たきっかけは何だったんですか。
川又
前も食に関するアプリをつくっていて、そちらのほうが一段落というか、ちょっとひと区切りしたんですね。そこのタイミングで、自分に今足りないものは何かなとか考えていたときに、ちょうどトレタのデザインを詳しく知る機会がありまして。
上ノ郷谷
トレタの前はコンシューマー向けのサービスでしたよね。トレタはビジネス向けサービスということで違いますが。
川又
トレタって飲食店の方がお仕事で使うものなので、何となく使いにくいとか、ちょっと間違いやすいとかが許されないんですよね。そういうものを全部排除して排除して、磨いて磨いて、コレだ!というものしかきっと出せないだろうなと。そのためにはすごく考え詰めないといけないだろうなと思って。その考え詰めるというところでいくと、多分コンシューマー向けサービスではそこまで行けない領域が必ず出てくるので、いちどビジネス向けサービスをとことんやってみたいなと思ったのがきっかけです。
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上ノ郷谷
実際にやってみてどうですか。
川又
やっぱり全然違いました。考える深さというか。コンシューマー向けサービスのデザインをやっているときは、ある程度こちらがこういうふうに使ってほしいと思うものをユーザーに提供して、反応を拾いとって修正したものをまた試してもらうっていうのを繰り返してベストなものを探っていたんですが、そういうお試しみたいなライトな気持ちでやれる部分がすごく少ない。
上ノ郷谷
なるほど。たとえばサービスを通した私たちからの課題解決方法の提供と、それに対してご意見を頂戴するというやりとりも、かなり違いますよね。
川又
そうなんです。前に関わっていたサービスだと、ユーザーに投げたものに対する反応を見て、また投げるみたいな作業をずっと繰り返しやっていた感じだったんですね。でも、トレタの場合は、どちらも投げるんですよ。私たちももちろん、こういうのをやったらきっと使いやすいですよという提案もするし、お客さまのほうからも要望という形だったり、不満という形でご意見をいただく。同じ重さのボールを投げ合っているみたいな、そういう感覚ですよね。本当に対話みたいな形でやっているのが、すごく大きな違いです。
上ノ郷谷
コンシューマー向けのサービスは使うことで得られる価値を感じてもらいたいというのがひとつの目的ではあるんですけれど、使うか使わないかもユーザー個々の判断に委ねられていますよね。
川又
そう。使わないといけないというわけではないですよね。
上ノ郷谷
トレタのようなサービスの場合は仕事の道具なので「使わないといけない」という状況があったりする。そこはすごく違いますよね。しかも、トレタを使っている時間はお店や会社にとってコストなんですよね。そのことをこちら側がちゃんと意識しないといけないというか、そういうところは違うなと。あとは「仕事だから使わなきゃいけない」じゃなくて「使うのが楽しいからこれで仕事がしたい」と思ってほしい。そう考えるとひとつひとつの設計にすごく気をつかいますよね。
川又
つかいますね。
上ノ郷谷
そうなるとたとえばひとつの新機能をつくるのに、体験設計のなかで課題解決の仮説を立てて、それを検証する回数はどれぐらい増えましたか。
川又
ひとつの機能なり改修なりで考える時間とか、プロトタイプをつくったりする量とか時間とか、体感的には全部10倍になったというイメージです。
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上ノ郷谷
10倍。すごいですね!
川又
もう本当にそんな感じです。前はユーザーに飽きられないように、スピード重視で対応するのがすごく大事だったんですね。そのぶん、考え詰める密度や深さはある程度のところで折り合いをつけて作業してました。逆に、デザインするスピードでいうと、トレタに入ってからは落ちています。でもトレタというサービスの中ではそれぐらいの時間をかけないと、お客さまに本当に価値のあるものは出せないと思うんですよ。
上ノ郷谷
まだまだ今日のビジネス向けサービスは、仕事道具として使うんだから少しぐらい使いにくくてもみんな使うもんだ、みたいな前提で設計されていたりすることが多いように感じますよね。だけど私たちがトレタを作るときは「使って楽しい」もっと言えば「トレタが導入されているお店で働きたい」って思ってもらえるように、というところまで考えているじゃないですか。そういった点で、前職でアプリ開発したときの経験が生かせているところは何かありますか。
川又
ビジネス向けといっても人が操作するもので、しかもトレタの場合は、触る頻度がすごく高いんですよね。たとえばレセプションの方は、仕事をしている間、ずっとそれを触り続けなくちゃいけない。長い時間使ってもらうものだからこそ、画面の印象ってとても大事だと思うんです。そういう意味でいうと、前のアプリではいつも、なるべく長く使ってもらうために愛着を持ってもらえるようなデザインを考えていました。このアプリをずっと使っていたいと思えるような要素をデザインの中に組み込む感覚は、前職の経験がものすごく生きているなと思います。

実際に使われているお店に行って、いちばん衝撃だったのが「予約管理って大変なんだな」ってこと

だからこそ、ちょっとした操作がやりやすくなると、それがとても大きな価値を生むんですよね

上ノ郷谷
私たちは徹底的なユーザー理解を心掛けていて、実際に使われている現場に行くことがよくあります。うちのセールスチームの人が、デザイナーやエンジニアをお店に連れて行ってくれて、お店の皆さんといろいろな話をする機会を積極的につくってくれているんですが、行ってみて何か感覚って変わりましたか。
川又
本当に単純なんですけど、いちばん衝撃だったのが「予約管理って大変なんだな」って。
上ノ郷谷
頭ではわかっていることでも、実際に見たり聞いたりすると違いますよね。
川又
いちど、すごく繁盛している飲食店さまに予約入力のお手伝いに行ったことがあるんですね。そのとき実際の紙の台帳を見て、あまりの情報量の多さに驚愕したんですが、それよりも予約の内容をトレタに打ち込んでいく作業をしていたときに、予約をとる時間を短縮をしたりとか、やりやすくしたりとか、間違えないようにやれたりすることが、お店の方にとって、どれだけ大きい価値なのかを本当に実感して。
上ノ郷谷
冗長だな、と思う手順を少し調整することで、ちょっとした操作がやりやすくなると、それがとても大きな価値を生むんですよね。ただ、簡単にしすぎるのもミスにつながることもあるので、そこは難しいですけれど。
川又
それが現場でどれぐらい大事なことなのかが、自分でやってみたらよくわかりました。だから、お店の方からの要望は、すごく真剣なものなんですよね。セールスがきちんとコミュニケーションとっていて信頼関係ができているからだと思うんですが、私みたいな開発系の人間が行ったときにも、トレタだったらきっと何とかしてくれるんじゃないかという期待をものすごく感じました。
上ノ郷谷
たしかに。それは僕も感じました。実際、ちゃんといっしょに考えたいですもんね。
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川又
お店の方はみなさん、お客さまを満足させるということに関して、ものすごく真剣ですよね。なので、その期待を裏切ることがあったとしたら、この人たちはすぐに別のサービスに乗り換えるんじゃないかと。それくらい予約をとる・管理する・情報をためておくっていうのは重要で、お店の命みたいなものなんですよね。あの期待感みたいなのはお店に行かないとわかりませんでした。
上ノ郷谷
そうですよね。お客さまのところに行くと、やっぱり何を基準にして判断しなきゃいけないかというのが、ちゃんと見えるというか。私たちはいただいた要望をそのまま作るというのはやっていなくて、要望に潜むユーザーの課題を導き出すところからはじめているんですけど、その課題を掘り下げていけばいくほど、最終的には「時間に関する課題」なんですよね。何かひとつの機能の体験設計についても、これを使う人の時間をどれだけ短縮できるか、お店に来るお客さんの時間をどれだけ有意義にできるかというところが判断の大きな基準になっています。
川又
たしかにすごく分解していくと、必ずどの要望にも入っているのは、時間を短縮したい・簡単にしたいというところですよね。「難しくなってもいいからこうしてよ」という要望はたぶんない。お店にとってみると、営業時間も限られていますし、スタッフの時間に対してもお給料をお支払いしているわけで、そういうことを考えると、トレタが提供できる価値、絶対に損なってはいけないものは「時間」ですよね。
上ノ郷谷
できるだけ短い時間でたくさんの情報を得たり、判断したり、目的を達成したりするために設計をして、ユーザー体験を向上するというのが、やっぱり私たちの一番の目標ですよね。

今後どういう人に来てほしいって思いますか

言葉を選んできちんと話せて、しかもそれが自分の言葉であるような人だといいなと思います

上ノ郷谷
いまデザイン部には4人いて、アプリに関わっているのが3人、そして販促ツールやウェブのデザインを担当しているのが1人というメンバー構成なんですが、川又さんから見てチームの雰囲気ってどうですか。
川又
トレタのデザイナーって、デザインを言葉で表現できる人が多いと思います。そのせいか割とみんな伝えたがりで、簡単に言ったらおしゃべりなんですけど(笑)。基本みんなデザインのことが好きなので、しゃべり出すととまらないみたいな感じで。でも、しゃべっている中にたくさんヒントがあったりするので、そういう意味では、トレタのデザイン部の「言葉にする」文化ってすごい強みになっているような気がします。
上ノ郷谷
デザイナーは考えるときは基本的にひとりなんですけど、その考えている中で、やっぱり煮詰まっちゃったり不安になったりするときがあって、これはどうしても解決できないなとか、自分の考えは正しいのかとか。そういうのを解決するために必ず他のメンバーに話す機会として「レビュー会」っていうのをやっています。
川又
毎週1回、だいたい1時間半ぐらいやっていますね。
上ノ郷谷
そのレビュー会で、デザインに関する雑談だったり、悩んでいることについて説明したりしていると、話している間に「……あっ!」って解決してしまうっていうことが結構ありますよね。
川又
そうそう。ほかにも全員一致で「それだ!」となる瞬間とかがあったりして。デザインを決めて進めなきゃいけないときに、すごく背中を押してもらってます。
上ノ郷谷
一個人のデザイナーが活躍するのは、もちろんとても大切なことなんですけれど、アウトプットとしてはトレタデザイン部の、もっといえばトレタのアウトプットですからね。だから、考えるのはみんなで考えようよ、と。そういう意味で、レビュー会は心のよりどころになっている感じはありますね。
川又
レビュー会が回り始めて、チームの雰囲気は明らかによくなりましたよね。
上ノ郷谷
もともとはアプリの開発を進めるなかで、デザイナー個々としてだけではなく、デザイン部全体としてもう一歩アウトプットの質を上げていこうとはじめたことなんですけれどね。それが良かった。
川又
もちろんそれぞれが責任持ってデザインを進めていくんですが、決して個人プレーにならないですよね。自分でもたくさん失敗して、何人ものデザイナーの目が入って、そこでまた揉まれて、さらにいいものになって、精度が上がったものが世に出ていくという感じになっている。そういう意味でもチームとしてプロダクトを出していこうという仕組みは、人の意見を取り入れて自分の理解も深まるし、精度も上げられるし、とても良いなと思います。
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上ノ郷谷
今後、デザイン部が新しいメンバーを迎える場合、どういう人に来てほしいって思ってますか。
川又
言葉を選んできちんと話せる、かつそれがちゃんと自分で選んだ言葉であるような人だと良いなと思います。あとは、そうですね、粘り強い人ですね。
上ノ郷谷
ひとつのものを深く深く掘っていくみたいな。
川又
これだというところまで掘っていく執念深さみたいなのがすごくあって「これだ」というところに行くまで諦めないで続けられる人がトレタには必要だと思うんです。もしかしたら人によっては、すごくつまらない作業に思えてしまうかもしれないんですけど。でも、とことん掘り下げていきたい、追究したいっていう願望・欲求がある人には最適だと思います。ただ、やっていることはねちっこいんですけど、性格はその反動で明るくてコミュニケーション好きな人が合っていると思います。
上ノ郷谷
あとは、課題だらけなので、課題を楽しめる人が良さそう。いろんな課題、いろんな角度から降り注いでくるんですけど、それを楽しんで解決するために考えられる人。それに対して楽しんで取り組める人というのがいいかなと思いますね。
川又
そうですね。それから、人のためのものづくりが好きな人。デザイナーっていろんなタイプがあって、広くいろんな人に向けて自分が思うものを発信していくようなアーティスティックなタイプの人もいれば、誰かのため・何かのためというところでデザインの価値を見つけてやる人もいますよね。トレタの場合は完全に後者なので、そういう目的でデザインをしたい人にとっては、本当にいい環境だと思います。トレタって、飲食店の方のためのもので、それ以外のことは何もない。だから、本当に飲食店の方たちに満足してもらえるものが作れたら、デザイナーとして得られるものはすごく大きいと思うんです。そういう環境の中でデザインやってみたいという人が来てくれたら、すごく面白いんじゃないかなと思います。
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