社名 有限会社KYOTAファクトリー
店舗レンジ 1〜10店舗
業種 居酒屋
導入サービス トレタ予約台帳
課題
  • 開店前に紙台帳への転記・宴会指示表の作成・宴会伝票の記入・前日確認電話が重なり、店長の予約管理工数が月60時間超に達していた
  • 繁忙期(12月)には電話対応要員を絞り込まざるを得ないほど予約管理がひっ迫していた
  • デジタル化することでノーショーが増えるのではないかという不安があった
効果
  • 予約管理の多重作業が解消され、店長工数が大幅に削減されました。浮いた時間をスタッフ教育に充てられるようになった
  • トレタ導入後もノーショー率0%を継続
  • リピーター判定が瞬時にでき、電話口・来店時に「今回もありがとうございます」とコミュニケーションがとれるように

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仙台駅西口から徒歩1分。AKビルの9階にたどり着くと、東北の民謡が静かに流れる100席の炉端居酒屋が広がっています。宮城の食材、顔が見える生産者、そして一人ひとりのお客さまに向き合う接客が印象的な「伊達な仙台炉端 強次朗」。

有限会社KYOTAファクトリーの代表取締役・佐々木強太社長は、ワタミグループ業務委託FC第1期として独立し、現在は宮城県飲食業経営審議会の代表理事を務めています。店長の及川裕哉さんは、佐々木社長のもとで、ともに歩んできました。

コロナ禍で遠ざかった客足も順調に回復し、年々来店者数が増加しています。ただ、繁盛すればするほど、予約管理が大きな負担となっていました。そんな中、2026年1月に、トレタを導入いただきました。

トレタ予約台帳

累計21,000店舗以上の飲食店が導入する予約顧客管理システム。シンプルな画面設計でサクサク使いやすく、99.9%以上の安定稼動。業務効率化だけでなく、顧客情報を活用したおもてなしやネット予約の一元管理も可能です。

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「顔が見える食材」と「人の接客」にこだわる、仙台の炉端居酒屋

——伊達な仙台炉端 強次朗はどのようなお店ですか?

佐々木社長:
宮城の郷土料理居酒屋です。そもそものきっかけは、東日本大震災でした。それまでは大手のフランチャイズをやっていたんですけど、炊き出しに行くようになって、毎日いろんな生産者と知り合っていくうちに、考えるようになったんです。
地元を盛り上げたいと思って店をやっているのに、東京から送られてきた食材を売っていていいのか?この人たちのつくる食材を提供したい、そう思ったのが原点です。

だから今でも、アルバイトも社員も関係なく、必ず生産者のところへ直接行って学んでもらうようにしています。一緒に作業したり、収穫を手伝ったり、ワイナリーやブルワリーを訪ねたり。「顔が見える人のものを、お客さまに届けたい」それこそが、お店最大の強みであり、特徴なんじゃないかなと思っています。

「もう限界だな。」月60時間を超えていた、開店前の格闘

——トレタを導入しようと思ったきっかけを教えてください。

佐々木社長:
やはり限界を迎えていたというのが、一番の理由です。ここが一番の大型店舗になっていて、おかげさまでコロナ前から、そしてコロナ明け以降も、年々お客さまが増えてくださっています。
予約の電話対応に加えて、全予約のお客さまに前日確認の電話をしているのですが、件数が20件を超えてくると、その間にも別の電話が入ってきて、もう限界だなと感じていました。

開店前の作業は、一言では言い表せない多重構造でした。紙の予約台帳に書き込まれたお名前・人数・時間・連絡先を確認し、タイムテーブルに転記します。
宴会予約には別途「宴会指示表」を作成し、「宴会伝票」も書きます。そして全予約客に前日確認の電話を1件ずつかけていきます。この一連の作業を店長の及川がほぼ毎日一人で行っていました。

及川店長:
紙の予約台帳に、消して書いて、消して書いての繰り返しでした。キャンセルになったお客さまの情報を消して、席移動もすべて紙で対応していました。
忙しい時間帯にはどうしても書き損じや書き漏れが出てしまい、当日になって「予約したのですが」というお客さまがいらっしゃることもありました。12月の繁忙期になると、状況はさらに深刻になります。

佐々木社長:
12月は予約電話を受ける人員を限定して、店長と特定のスタッフだけで対応していました。毎日紙をチェックしてダブルブッキングがないか確認する。それだけのことに、多くの時間を取られていたのです。
開店前3時間×月20日換算で、月60時間超。人件費に換算すれば10万円以上の工数が、お客さまに会う前の作業だけで消えていました。

騙されたと思って入れてみよう。最大の懸念はノーショーが増えること

——デジタル化への踏み出しには、迷いもあったのでしょうか

及川店長:
私はアナログ人間なので、電話を受けながら画面を操作するのは難しいのではないかという思い込みがありました。

佐々木社長:
うちはずっと前日確認の電話を続けてきました。それがノーショーゼロを維持できている理由だと思っています。デジタルに切り替えてノーショーが増えるようであれば、導入をやめようという話もしていました。
「使いものにならなければやめればいい。騙されたと思って入れてみよう。」という気持ちで使い始めたら、まったく問題なかったというのが正直なところです。

アナログ人間でもまったく問題なかった。空いた時間で取り組む「人づくり」

——実際に使ってみていかがでしたか。

及川店長:
電話を受けながら画面を操作するのは難しいんじゃないかという思い込みがあったんですけど、私ですらスムーズに席を移動させたり、時間も変更したりと、問題なく操作できました。紙で細かく行っていた席効率の最大化も、トレタ上でも同じようにできています。
アルバイトさんの方が覚えが早くて、今では「店長、間違ってますよ」みたいな指摘をいただくくらいです(笑)。研修は1〜2回で十分で、トレーニングコストもほぼかかりませんでした。

佐々木社長:
及川は私以上のアナログ人間ですから(笑)。彼でもできたのなら、どんなお店でも使えると思います。

——予約管理から解放された時間はどのように使っていますか。

及川店長:
他の店長業務に時間を使えるようになり、社員やスタッフへの教育に充てる時間が増えました。以前は自分一人が抱えていた業務を、社員やトップのアルバイトに教えられるようになったことが、一番ありがたい変化です。

——KYOTAファクトリーならではの「人づくり」の文化について教えてください。

佐々木社長:
当社は「私たちは誰よりも仲間を大切にし、私たちは誰よりもお客様を愛する集団である」を理念に掲げています。
アルバイトのオリエンテーションは、創業時から変わらず私が行っています。 伝えたいのは、なぜこの店ができたか、なぜ私がこの会社をやっているかということです。

私は師匠から「人を大事にしなさい」「お金は手段であって目的じゃない」と教わりました。その話を、今の学生にも同じ目線でするんです。店舗数が増えてくると文化がずれてくるから、最初のオリエンテーションだけは徹底的に標準を合わせる。そこだけは妥協したくありませんから。この哲学は、採用にも表れています。採用は年1回で、「うちでアルバイトしたら、就職したいところに就職できる」という募集文言を掲げています。

お金のためにバイトしたいっていう人はそもそも来ないし、選ばないでくださいと明記してますから、めんどくさいと思ったら受けに来ません。

でもそこに何か感じていただけるからこそ、たくさんのエントリーをいただけると思っています。
昨年は200人以上のエントリーがありました。採用率は10人に1人です。今年も150人以上の応募をいただいています。東京の採用担当者からすれば「嘘でしょ」って言われますよ。

人材確保に苦労する飲食業界にあって、強次朗は「選べる」立場にあります。給与や条件ではなく、「ここで働くと人間として成長できる」と感じていただけるからこそ、働いていただけると感じています。


及川店長:
先輩が後輩を教えることは、文化として根付いています。月次の店舗ミーティングで「今月よかったこと・もったいなかったこと・今月の目標」を共有して、先輩たちの姿を後輩たちが感じ取って、気づいて、わかっていく。それがずっと受け継がれているんじゃないかなと思います。アルバイトの離職率が低いのも、この文化の表れです。


佐々木社長:
人間関係がいいと気持ちいいじゃないですか。居心地がいいんだと思います。うちに入ってきてくれたスタッフですから、愛情を持って育てる、それだけです。

ノーショーゼロを守り続ける「人がやること」と「システムに任せること」の線引き


——ノーショーゼロを維持しながらデジタル化を実現した運用について教えてください。

及川店長:
トレタのWeb予約も含めてオンラインからの予約は、自動返信のみに運用を変えました。前日確認の電話は、電話でご予約いただいたお客さまと団体のお客さまに絞って継続しています。
大人数の宴会には3日前・前日・当日と最低2、3回連絡します。このようなお客さまとのコミュニケーションもノーショーゼロにつながっていると自負しています。

佐々木社長:
他店では、当日来店されなかったという話をよく耳にしますが、事前の確認を徹底していれば防げることだと思っています。うちでは本当にそういったことがありませんから。
トレタ導入後もノーショー率は0.0%を継続しています。
「人が担うべきこと」を手放さなかったからこそ、品質を落とさずに工数だけを解放できました。

「今回もありがとうございます」顧客情報で接客に変化

佐々木社長:
電話番号を入力するだけで、以前ご来店いただいたお客さまの情報がパッと出てくるので。「前回もありがとうございます」と電話口で言えたり、当日もわかった上で接客ができます。以前は、過去にも来店いただいていたということが全然わかりませんでした。
その人が2回、3回と来てくださっているのに、ボトルキープしてる常連さん10人ぐらいしかわからなかったのですが、それがパッと見たらわかるようになりました。

及川店長:
電話番号を入力して再来店だとわかったお客さまには、タイムテーブルに「リピート様」と書くことになっています。担当するスタッフが最初から初回じゃないとわかった上で接客できるようになりました。
お客さまの来店状況に応じて、「今回もありがとうございます」というコミュニケーションができることは本当に嬉しいですね。

佐々木社長:
その一言があるかないかで、お客さまの期待値は変わりますから。お店にリピーターだと分かってもらえてるのは、すごく嬉しいじゃないですか。それだけのことですが、積み重なると大きな差になります。

自分たちが大事にしてきたものは、絶対にアナログでやりたい

——デジタルツールへの向き合い方について、改めてお聞かせください。

佐々木社長:
タッチパネルもQRオーダーも、うちは一貫してやりたくないですね。いろんなところから言われますけど、サービスで大事なものを失うと思っています。

オリエンテーションのときに必ず話すことがあります。「お水をください」って言われた時に、その方の手元に薬の袋がありました、あなたはどんな水を出しますか?と。
氷入りじゃないよなってわかる子もいれば、わからない子もいる。でも、うちで働けば、それが言えるようになると伝えています。
お水ひとつでも、その人が何を欲しているかを目で見て、頭の中で仮説を立てて、その人のためにやる。これがサービスだし、心配りだと考えています。

QRで「水」とタップされても、その人がどんな水を飲みたいかはわからないのに水を出すことになります。それは大手チェーンが生産性を高めて、その分価格を抑えるやり方としては正しいかもしれない。でも僕らみたいな小さい会社がそこと戦ったら負けてしまう。私たちだからこそ、ずっと大事にしてきたものは変わりません。

自分たちが大事にしてきたものは絶対にアナログでやりたい。それ以外の部分はどんどんデジタルを活用して生産性を上げていけばいい。そこの線引きはしっかりしています。
省けるところは省けた。それで品質が下がるわけでも、お客さまの満足度が落ちるわけでもない。浮いた分の時間で、もっと大事なことに向き合えているから、トレタを導入してよかったです。

——佐々木社長、及川店長ありがとうございました。


紙台帳を使用している飲食店において、「デジタルに切り替えたら、ノーショーが増えるかもしれない」という不安を抱えているケースは少なくありません。
強次朗が示したのは、前日確認の電話という「自分たちが守りたいもの」を残しながら、転記・清書・タイムテーブルの管理という「システムに任せていいもの」を切り分けることで、品質も顧客との関係も損なわずに、時間だけを取り戻せるということでした。
「私以上にアナログ人間の店長でもできたのなら、どんなお店でも使えると思います」という、佐々木社長のこの言葉が、まだ踏み出せていない飲食店経営者さまの後押しとなるのではないでしょうか。

「伊達な仙台炉端 強次朗」おすすめメニューのご紹介


取材の最後に、おすすめメニューを伺いました。
仙台名物である牛タンはもちろんですが、三陸直送の朝獲れ鮮魚や、直営卸の阿部商店から仕入れた「自社直営卸の新鮮野菜の炉端焼き」は絶品です。
しいたけ・じゃがバター・玉ねぎ・茄子・山芋・トマト・れんこんなど、宮城の旬野菜が顔を揃えます。6月はヤングコーンが旬で、みずみずしくて素材そのものの甘さが際立つ一品でした。

「顔が見える人のものをお客さまに届けたい」という思いが、一皿ごとに伝わってきます。
仙台を訪れた際はぜひ足を運んでみてください。

取材日:2026年6月15日

<伊達な仙台炉端 強次朗>
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<店舗情報>
店舗名:伊達な仙台炉端 強次朗
所在地:宮城県仙台市青葉区中央1-8-38 AKビル9F
アクセス:JR仙台駅西口 徒歩1分
席数:100席
営業時間:16:30〜23:00(L.O. 22:00)
Instagram:https://www.instagram.com/sendai_kyojiro/

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