
社名 | 鮪のシマハラ株式会社 |
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店舗レンジ | 1〜10店舗 |
業種 | マグロ料理専門店 |
導入サービス | トレタO/X |
- 課題
- 積極的な営業スタイルとモバイルオーダーの両立が困難
- デジタル化により店舗独自の世界観が失われることへの懸念
- 効果
- 手書きPOPをそのままデジタル化することで店舗の世界観を完全に表現
- 店舗ごとの特性に合わせた研修とサポート体制により導入時の不安を軽減
モバイルオーダーについて、詳しく知りたい方はこちら
資料ダウンロード(無料)外食DXで飲食店の課題解決に貢献するトレタの普及促進担当の松浦です。店内での注文をスマートフォンで簡単に行えるモバイルオーダーシステム「トレタO/X」の事例をご紹介します。

神保町の路地裏で異彩を放つマグロ専門居酒屋「鮪のシマハラ」。壁一面に貼られた手書きPOPと積極的な営業スタイルで話題の同店が、店舗の世界観を保ちながらメニューのデジタル化に挑戦した取り組みについて、代表取締役の島原さんに詳しくお話を伺いました。
トレタO/X

お店の世界観や個性を表現するモバイルオーダー。デザインのカスタマイズ性が高く、差別化やブランディングにも貢献。ワクワクする注文体験で売上アップと業務効率化を実現します。
中国から日本へ、マグロ一筋の人生
――まず、島原さんの経歴について教えてください。

大学卒業後、就職したのですが3年ぐらいで辞めて30歳ぐらいまでぶらぶらしていました。親からもなんとかしてくれよと言われて、現実逃避の軽い気持ちで海外に行こうと思ったんです。アメリカやヨーロッパは費用が高くて、当時安かった中国を選びました。
そこで父が漁師だったのもあり、マグロの事業を中国で始めたんです。香港や台湾でマグロトロが高値で取引されているのを見て、「お金の匂いがするな」と。海外だとマグロ自体にストーリーがあり、ビジネスになりやすいなと感じました。
――中国での事業と日本帰国の経緯について教えてください。
15年ぐらい中国でマグロ事業をやって、それなりに成功していました。ただ、45歳になって疲れてきたのと、家庭を持ったこともあって日本に帰ることにしたんです。
もちろんずっと働きたい気持ちはありますが、社会と関わりを存分に持てるのが60歳ぐらいなのかなと思っています。60歳までの15年間を総仕上げとして、日本で商売をやりたいと思ったんです。
鮪のシマハラのこだわり
――「鮪のシマハラ」はどのような店舗ですか?

「自分が食べて美味しいマグロを皆さんに召し上がっていただきたい」コンセプトはこれに尽きます。アイルランド産天然本マグロにこだわっており、客単価が5,000円程度です。
私自身、試食もあるので毎日のようにマグロを食べていて、マグロの良さを実感しています。良質なマグロの脂でお肌も綺麗になりますしね。
――手書きPOPへのこだわりについて詳しく教えてください。

店は居抜きで入ったので、元々はかなり殺風景でした。黒板を変えたぐらいで、その他はもう全部そのまま。かなり古い店なんです。
手書きPOPを壁に貼り始めたのは、私自身がこんな雰囲気の居酒屋が好きだからなんですよ。手書きのメニューがランダムにたくさん貼ってあって、そのメニューを見ながら注文する。そんな店が好きで、SNSも参考にしながらメニューを完成させました。
今では壁が見えないくらい手書きPOPを貼っているのですが、お客さまが思っている以上にこれを見てオーダーしてくださるんです。手書きPOPは「鮪のシマハラ」のトレードマークになっていて、それなりの効果を得ているのかなと感じています。
――客層やお店のコンセプトについて教えてください。

メインはマグロを提供しているということもあり、サラリーマンの男性が多いですね。4名程度のグループが多くて、会社の飲み会や取引先との一杯に使っていただくことが多いです。
「鮪のシマハラ」はどちらかというと「美味しいものをドンと盛りました」という形で提供しています。おじさんが来て、ばっと頼んで箸もバンバンつけちゃって、ガブガブ飲んで帰るっていうコンセプトなんです。
ただ、多少知名度が上がったことで、これまでと違う層のお客さまもお見えになり、新たな課題も生まれています。
SNSでは見栄えのいいものばかり出ていくので、写真で見る店内と実際の雰囲気が少し違うんですよね。商売はやっぱりターゲットが大切なので、当店としてはガブガブ飲む魚好きの方に向けてやっていきたい。もちろんそうでない方にも来ていただきたいので、器や盛り付け、内装なども含めて今後の課題ですね。
積極的な営業スタイル
――営業スタイルが特徴的だと伺いました。

とにかくドリンクのおかわりを積極的に取りに行くんです。ハイボールって言ったら「メガですよね?」と提案する。一定数嫌がるお客さまがいるのも事実なんですよ。でも、効果が出るからやってるんです。
営業力のあるスタッフがホールにいると、1日の売上が3万円程度違うイメージなんです。例えば、500円の生ビールを1,000円のメガサイズに変えるだけで売り上げは倍に変わってきます。それだけ営業力って大事なんです。
他社との比較とトレタO/X導入の決定的差
――「トレタO/X」導入の経緯について教えてください。
実は以前、時代の波に乗らなければと思い他社のモバイルオーダーを入れたことがあるんです。でも、積極的に営業をかけるスタイルの「鮪のシマハラ」には合わないなと思って一度辞めました。
ところが、トレタ代表の中村さんから連絡をいただきまして「鮪のシマハラのこの世界観はよくわかっているので、私が表現する」と直接営業いただいたんです。ほかならぬ中村さんからのお話だったので、「やってみようか」というのが今回の経緯ですね。
現場のスタッフは最初「いらないです」「使わないと思います」という反応でした。しかし、歳を取ってくると気分的にあまり店員さんと絡みたくない日が多いんですよ。例えばおじさん4人で飲みに行くとモバイルオーダーで自分で注文する方が正直気が楽な時もあるんです。
時代の流れもあるじゃないですか。実際どこに行ってもモバイルオーダーが当たり前という感じですよね。何でも挑戦して、その時代の流れに合わせていくというのが大切だと思います。遅れてはいけないという気持ちもあり、もう一度やってみることにしました。
トレタからの革新的な提案
――トレタからのメニューの提案について教えてください。

壁に貼ってある手書きメニューをそのままデジタルメニューにするという提案を受けた時は画期的でしたね。中村さんからご連絡いただいた時は、「すごいメニューができたよ」と言われたんです。正直、最初私が見た時あまりピンと来なかったんですよ。「見づらいんじゃないの?」と。
でも中村さんが「しっかりこう並んでるから見やすいんだよ」と丁寧に説明してくださいました。最近眺めていると「やっぱいい、とてもいい、こんなデジタルメニューはどこでも見たことないな」と改めて思ったんです。
他社さんからはデザインの提案は基本的になく、フォーマットがあって写真をはめ込むだけという感じでした。なので今回中村さんに「任せろ」と言っていただいて、本当にありがたかったです。
――実際に導入してみて、「鮪のシマハラ」の世界観は表現できていますか?
手書きのPOPを見てオーダーされていたお客さまに対しても、「トレタO/X」で同じ世界観を伝えられています。お店と「トレタO/X」が連動しているんです。
手書きPOPをそのまま活用するという発想自体が、他社にはない独自のアプローチでした。これによって、「鮪のシマハラ」の個性を完全に表現できるようになったんです。
――「トレタO/X」のおすすめにはどのようなメニューを掲載していますか?

「トレタO/X」のトップは「天然本マグロ定番盛」です。これはもちろんおすすめということもありますし、単価が高いということもあって、両面の理由がありますね。でも、ただただおすすめだからという理由が一番大きいです。
「鮪のシマハラ」に来てマグロを食べなかったら、「鮪のシマハラ」じゃなくてもいいんじゃないかなと思うんですよ。他に特別な特徴があるわけでもないですし、私としてはもうこれだけで勝負しているので、マグロを食べずに「なんか違う居酒屋だな」って言われるのは心苦しいんです。
やっぱり食べていただいた上で、「もっと美味しいマグロがあるよ」とか「値段に合っていないね」というのは、お客さまの判断なので仕方がないと思うのですが、マグロ以外をメインでオーダーされる方もいらっしゃって。それで評価が低いというのは、ちょっと悔しいんです。私どもとしてはまずマグロを食べていただきたい。逆に言えばここしかブラッシュアップしていないんです。
営業力とモバイルオーダーの両立という課題
――どのような流れで接客をしていますか?

キャッシュレスなので、まず「ご来店初めてですか?」と確認して、初めての方には「当店キャッシュレスになっているので、お会計が現金でできません」とお伝えします。
これまでは基本メニューの説明をして、マグロの専門店なので「お刺身を絶対食べてもらいたいです」という営業をしていました。また、ファーストドリンクが決まっている方は今注文を受けますよという感じです。生ビールかハイボールの方が多いので、それを飲みながらまた考えていただくというスタイルでした。
ただ、モバイルオーダーを導入してからは、これまでできていた「鮪のシマハラに来てマグロを食べないの?」という営業をどうしていくかが課題です。デジタルと人との差をどう埋めていくかというのは考えていきたいですね。
――トレタの研修ではどのようなアドバイスがありましたか?
私は基本的にはオーダーテイクで、手が足りないところをモバイルで補うという考えだったのですが、トレタの研修で「トレタO/Xに振り切って、それで空いた手でさらに付加価値をかけた接客にシフトする方がいいんじゃないですか」というアドバイスをいただきました。店舗ごとの特性に合わせたアドバイスを含め、このような研修も手厚く提供していただけるのは助かっています。
――島原さん、ありがとうございました!

「鮪のシマハラ」の事例で最も印象的だったのは、島原さんがおっしゃっていた「他社にはない」という点です。手書きPOPをそのままデジタル化するというアプローチにより、店舗独自の世界観を表現することができました。
当初抱いていた「デジタル化により店の個性が失われる」という懸念に対してのトレタからの提案が功を奏し、手書きPOPという独自の表現方法をデジタルで実現。営業スタイルを重視する同店にとって最適なソリューションとなったようです。
「他社さんからはデザインの提案がなかった」という島原さんの言葉通り、従来のモバイルオーダーでは表現できない独自性と、店舗ごとの特性に合わせた研修やサポートが、デジタル化への不安を解消したと感じています。積極的な営業スタイルとデジタルツールの融合という課題に取り組む姿勢は、多くの飲食店経営者の参考になるのではないでしょうか。

最後におすすめメニューのご紹介です。「【アイルランド産】天然本マグロ定番盛」は9割のお客さまに召し上がっていただいています。マグロは生で食べるのが一番とのこと。お刺身とお寿司はぜひ注文いただきたい一品です。
取材日:2025年6月16日
<店舗情報>
鮪のシマハラ 神保町本店
東京都千代田区神田小川町3丁目16−3 鈴木ビル 1F
03-6811-0948
予約はこちら
鮪のシマハラ水道橋店
東京都千代田区神田三崎町2‐15‐12
03-6261-1920
予約はこちら
鮪のシマハラ汐留店
東京都港区東新橋一丁目8番2号 カレッタ汐留B2
03-6811-0948
予約はこちら
鮪のシマハラプラス 小川町店
東京都千代田区神田小川町3-1-19 魚ふじビル1F
03-5577-3222
予約はこちら
YouTube公式チャンネル
鮪のシマハラ店主・島原慶将が、マグロ料理の魅力や飲食業での挑戦を語るチャンネル。上海で年商20億円を達成した経験を活かし、日本で新たなマグロ居酒屋の世界を発信中!
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トレタO/X

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