
社名 | 株式会社バルニバービ オーガスト |
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店舗レンジ | 11〜50店舗 |
業種 | イタリアン |
導入サービス | トレタ予約台帳・トレタO/X |
- 課題
- 手書き予約管理による配席忘れの頻発と顧客情報の未蓄積
- 電話回線の不具合による、推定何十万もの機会損失
- セルフサービス形態での追加注文の障壁とワインボトル売上ゼロ
- 店舗間連携での電話オーダーによる業務効率低下
- Wi-Fi環境に依存する従来のモバイルオーダーの制約
- 効果
- 予約数が4倍に増加、ネット予約比率6〜9割を実現し顧客データ蓄積が可能に
- 24時間予約受付で機会損失を解消
- 追加注文が大幅に増加、ワインボトル売上がゼロから月間複数本に転換
- 店舗間電話連絡がなくなりストレスの解消
- Wi-Fi制約から解放され広大なテラス席でも安定利用
- 客単価300円向上、ドリンク・デザート売上1.5倍
- Google検索のみの集客で送客手数料ゼロを実現
予約管理システムについて、詳しく知りたい方はこちら
資料ダウンロード(無料)淡路島で3つの異なるコンセプトで株式会社バルニバービ オーガストが運営する「GARB COSTA ORANGE」「GARB COSTA ORANGE LONG TERRACE」「PICNIC GARDEN」。

人手不足と予約管理の限界という飲食業界共通の課題に直面していました。
アナログ管理では限界に達していた状況を、「トレタ予約台帳」と「トレタO/X」の同時導入で劇的に改善。予約数4倍増加、客単価300円向上、ワインボトル売上ゼロからの転換など成果を上げています。
今回は井上さんと中野さんにお話を伺いました。
トレタO/X

お店の世界観や個性を表現するモバイルオーダー。デザインのカスタマイズ性が高く、差別化やブランディングにも貢献。ワクワクする注文体験で売上アップと業務効率化を実現します。
飲食店DX導入の背景とアナログ管理からの脱却
淡路島のレストランが直面していた「予約管理」「追加注文」「店舗連携」3大課題
――まず、淡路島エリアで運営されている3店舗について教えてください。
3店舗それぞれ全く違うコンセプトで運営しています。「GARB COSTA ORANGE LONG TERRACE」はリゾートダイニング&バー、「GARB COSTA ORANGE」はイタリアンレストラン、そして「PICNIC GARDEN」はピクニック・BBQ・キャンプを楽しめる施設です。
――DX化に取り組んだきっかけは何でしたか?

会社全体でDXを推進しようという流れがあったのが大きいですね。 ただ、3店舗同時に導入することでメニュー更新や運用面でのノウハウを共有しやすくなると考えました。誰か1人でも分かってる人がいることでその人が動きながら指導していけますし、3店舗それぞれで効果を比較検証できるというメリットもありました。
そうした中で、実際に導入してみると「トレタがなかったらパンクしてた」と実感しています。特に人が集中する時期は、もう本当に崩壊寸前で、予約管理からオーダー対応まで、アナログな方法では限界に達していたんです。
トレタ予約台帳で予約数4倍増とネット予約率90%を達成
手書き予約管理から24時間ネット予約への変革で売上向上を実現
手書き台帳・電話対応の限界と顧客管理課題
――予約管理の課題について詳しく教えてください。
もともとはルーズリーフの無地用紙を使って予約の管理をしていました。予約が増えてくると手書きでの管理に限界があり、配席忘れも頻繁に起こる状況でした。
電話回線にも大きな問題がありました。使えない回線もあり、代表からは「何十万も絶対こぼしてる」と言われるほど、機会損失が深刻でした。
また、お客さまは営業時間中に電話をかけなければならないと考えがちですが、それがちょうど店舗の忙しい時間や休憩時間と重なることが多く、双方にとって負担の大きい状況でした。効率的に多くの予約を受け付けるため45秒程度で対応を完了させる必要があり、電話対応が苦手で出たがらないスタッフも多かったため心理的負担も大きな課題でした。
――顧客情報の管理はいかがでしたか?
以前は手書きでの管理だったため、顧客情報が全く蓄積できていませんでした。長年通ってくださっているお客さまにDMを送りたくても顧客情報が把握できず、周年イベントを開催しても誰に告知すべきか分からない状況でした。初めて来店されたお客さまには周年の意味が伝わりにくく、効果的なマーケティングができませんでした。
「トレタ予約台帳」導入によるネット予約拡大と売上増加の実例
――「トレタ予約台帳」導入による変化を教えてください。

最も大きな変化はネット予約比率の改善ですね。元々予約が少なかった店舗では、「トレタ予約台帳」の導入により予約数が4倍に跳ね上がりました。以前はネット予約を受け付けていませんでしたが、現在では6〜9割がネット予約となっています。
――ネット予約の集客状況について教えてください。
ネット予約の集客チャネルは「Googleで予約※」のみです。Google検索で当店を調べたお客さまが直接予約ボタンを押してくださるため、1つの媒体だけでこれだけの予約数を獲得できています。つまり、明確に当店への来店意欲を持ったお客さまが予約を入れてくださっている状況です。
これにより、よく課題として見られるグルメメディアなどからの送客手数料は一切支払わずに済んでいます。「Googleで予約」の手数料なしという点は大きなコスト削減効果をもたらしています。
※トレタ予約台帳は「Googleで予約」と連携するパートナーシステムです。Googleマップ上で直接予約することが可能です(追加料金0円・送客手数料0円)。受付した予約はトレタ予約台帳で一元管理されますので、転記の手間やオーバーブッキングといった心配はありません。
――電話対応時間はどの程度削減されましたか?
電話対応は大幅に減りました。以前は電話予約が中心で、営業時間中の電話対応が必須でしたが「かんたんネット予約」の導入によりこうした問題が解決されました。24時間いつでも予約できるため、深夜2時や3時でも予約が可能になり時間的な制約から解放されました。現在では、詳細な相談が必要なお客さま、デジタルツールの操作が難しい世代の方は電話を利用されますが、お客さまの多くはネット予約を選択されています。
さらに、バースデープレートの需要も増加しました。電話では詳細な要望を聞く時間が限られていましたが、予約の際お客さまに直接ご要望をご記入いただけるため、特別なリクエストも事前に把握できるようになり、業務効率が向上しています。その結果、電話回線の問題による機会損失がなくなり、スタッフの心理的負担が大幅に軽減され、業務効率も向上しました。
顧客管理システムでリピーター分析とマーケティング強化
効果的なDM配信とリピート率向上
――顧客データの活用についてはいかがですか?
リピーター分析ができるようになったことが大きな変化です。来店回数や顧客属性などの情報を蓄積・分析できるようになり、季節のイベントや特定の時期に来店されたお客さまのデータも蓄積されているため、効果的なタイミングでDMを送ることが可能になりました。例えば、ゴールデンウィークに来店されたお客さまには、来年の同時期前にご案内をお送りするといった活用ができます。
こうした顧客情報の蓄積と活用は、今後のマーケティング戦略にとって非常に重要な変化です。
「トレタO/X」導入で客単価300円UP・追加注文1.5倍を達成
追加注文の促進による売上拡大
セルフサービス店舗の追加注文課題とWi-Fi依存の問題
――追加注文の課題について詳しく教えてください。

BBQ業態の「PICNIC GARDEN」は基本的にセルフサービスが多い形態で、看板を見てオーダーすることが多く、ワインボトルは「言われたらありますよ」程度の提供スタイルでした。お客さまもオーダーしに行く必要があったため、控えめになることがありました。
――以前のモバイルオーダーではどのような課題がありましたか?

以前使っていた他社のモバイルオーダーは店内のWi-Fiに繋げないと使えなかったんです。オーダーが飛ばない可能性があることが懸念点でした。「トレタO/X」であれば店内のWi-Fi以外でも利用可能で、広大なテラス席がある店舗でも安心して利用できる点が大きな利点でした。
Wi-Fi不要の「トレタO/X」で客単価向上とメニュー訴求力を強化
――売上への効果はいかがでしたか?
客単価は300円ほど向上しました。ドリンク・デザートの売上は1.5倍程度になっています。
この売上向上には、メニューレイアウトの最適化も大きく貢献しています。以前はトップページに系列ホテルの情報が多く表示されていましたが、ドリンクやスイーツを上位表示に変更したところ、大きな効果が見られました。「まずそれ頼もっか」という感じで、デザートが最初に注文されることもあり、追加注文を促進する効果が確認できています。このメニュー表示順の工夫により、お客さまの注文行動が変化し、結果として客単価向上につながりました。
――追加注文の変化について詳しく教えてください。
今まですべてのメニューを表現しきれていなかったのですが、全メニューが画面上にきちんと表示されるようになったことで大きな変化が生まれました。
特にバーベキュー業態の「PICNIC GARDEN」では、ワインボトルの売上が従来ゼロから月間複数本の売上に変わりました。追加オーダーも格段に増え、この前はハイボールだけで1人10杯以上飲んでいた8人組の男性グループがおり、ドリンク5万円超えという驚きの注文もありました。
お客さまがわざわざオーダーしに行く必要がなくなったことで、気軽に追加オーダーできるようになったのが大きな要因だと思います。
――メニューのブラッシュアップも実施されたそうですね。
「トレタO/X」導入に合わせてメニューもブラッシュアップしました。メイン料理なども増やし、お客さまにより多様な選択肢を提供できるようになりました。その結果、ピザだけでなくプラス前菜が入るような注文パターンも増え、全体的に客単価の向上につながっています。
多店舗運営の業務効率化で電話連絡ゼロのデジタルオーダーを実現
店舗間の電話連絡による効率低下
――店舗間連携の効率化について教えてください。

2つの系列店舗は同じメニューを提供していますが、ピザを焼く設備は片方の店舗にしかありません。そのため、以前はピザの注文が入るたびに、もう一方の店舗に電話で「ピザ何枚お願いします」と依頼していました。
お客さまの接客中でも電話をかける必要があり、両店舗とも忙しい中での電話対応は大きな負担でした。1日何回も電話をかけることで、業務効率が大幅に低下していました。
「トレタO/X」による店舗間連携の効率化
――店舗間での連携による効果を教えてください。

スタッフがお客さまと同じように「トレタO/X」でピザを注文できるようになりました。電話での連絡が一切不要になり、「これまでのストレスは何だったのか」と感じるほど劇的に改善されました。
飲食店DX導入の成果と今後の展望について
――井上さん・中野さん、ありがとうございました!

今回は淡路島の3店舗での導入事例についてお話を伺いました。「トレタがなかったらパンクしていた」という現場の声からも、導入の効果を実感していただけているようです。
予約数4倍増加、客単価300円向上、ワインボトル売上がゼロから月間複数本への転換、店舗間の電話連絡ゼロなど、数多くの成果をお聞かせいただきました。
特に、3店舗それぞれの特性を活かした運用方法を確立し、お客さまの体験向上と業務効率化を両立されている点は、多店舗展開における優れたDX活用事例として、他の飲食店さまにも参考になる取り組みだと思います。
淡路島の美しい自然環境の中で、デジタル技術を活用しながらもお客さまへのおもてなしを大切にされている姿勢が印象的でした。
最後におすすめメニューのご紹介です。

オープン当初から変わらない人気メニューとして、この季節の淡路野菜がおすすめです。シェフのご家族が毎週2回程度、産直市場に行って直接仕入れており、八百屋を通さず新鮮な野菜を提供されています。野菜本来の甘さに感動されるお客さまも多く、人参の甘さに驚かれる方もいらっしゃるそうです。
また、「ズッパディペッシェ」も自信を持っておすすめできるメニューとのことです。白ワインと合わせてお召し上がりいただくと、より一層美味しくお楽しみいただけます。
取材日:2025年6月26日
<店舗情報>
GARB COSTA ORANGE
兵庫県淡路市郡家1033-1
0799-85-1000
予約はこちら
GARB COSTA ORANGE LONG TERRACE
兵庫県淡路市郡家1028-1
0799-70-9084
予約はこちら
PICNIC GARDEN
兵庫県淡路市郡家1028-1
0799-85-0316
予約はこちら
トレタO/X

お店の世界観や個性を表現するモバイルオーダー。デザインのカスタマイズ性が高く、差別化やブランディングにも貢献。ワクワクする注文体験で売上アップと業務効率化を実現します。