ポイントカードは昔から飲食店や小売店などサービス業界全般で親しまれてきました。顧客は好きなお店に何度も通うことで特典がもらえたりお得に購入できるクーポンがもらえるなどさまざまなメリットを享受することができ、店舗にとってもリピーター作りの施策として活用されています。
そんなポイントカードですが、最近では社会的にデジタル化が進む中で紙ではなくアプリで制作する事業者が増えています。今まで紙のポイントカードを運用してきた方々にとっては、「アプリで制作してみたいけど、どうやって作ればいいかわからない」と悩まれている方も少なくないでしょう。
今回は、事業者の方々向けとして、ポイントカードアプリの概要やメリット・デメリット、実際に制作するまでの流れなどについて解説します。これからポイントカードをアプリで作ろうと検討している方はご参考ください。
トレタスタンプ
ポイントカードアプリとは
ポイントカードアプリとは、スマートフォンにダウンロードをして利用するポイントカード機能を持ったアプリです。
一般的な使い方としては、顧客が会計時や来店時にアプリを立ち上げ、バーコードやQRコードを読み込むことでポイントが付与されます。顧客は獲得したポイント数や利用の履歴などがアプリ上で確認でき、キャンペーンや特典などのお得な情報もいつでもアプリで受け取ることができます。
事業者側はポイントをデータで管理できるだけでなく顧客情報も収集できるため、業務効率化やマーケティングにも活用できます。ポイントカードアプリを導入するには、専用のサービスに登録したり自社で開発するなどの方法があります。この点の詳しい解説は次章で解説します。
知っておきたい!スタンプカードとポイントカードの違い
ポイントカードへの理解を深めるためには、スタンプカードとの違いを認識しておいた方がよいでしょう。スタンプカードはポイントカードと同じような意味合いで使われがちですが、厳密には異なります。一般的には下記のような違いがあると考えられます。
▼表にする
種類 | 付与条件 | 特典内容 |
スタンプカード | 来店回数 | スタンプの個数によって特典が決まる |
ポイントカード | 購入金額 | ポイント数によって特典が決まる+ポイント数をお金として使用できる |
スタンプカードのスタンプは、1回の来店や購入で1つ、2つなど来店回数によって蓄積していき、貯まった数に対して特典がもらえるのが一般的です。「10ポイントで500円分割引」など金券のような役割として使えるところもあります。
ポイントカードは主に来店回数ではなく、「100円で1ポイント」「1000円で1ポイント」など購入金額によって変動します。ポイントは1単位で蓄積していき、支払いで使えることが多いです。
スタンプカードのデジタル版は、1個ずつスタンプが貯まっていくシンプルな仕組みですが、ポイントは数字を小刻みに計上していかなければならないためプログラミングなどシステムによる構築が必要です。
これらの違いを知ることで、自社にあった適切な手法がスタンプカードなのか、ポイントカードなのかが明確になり、サービスの選定もしやすくなります。
ポイントカードアプリの5つのメリット
さて、ポイントカードをアプリにすることによってどのようなメリットが得られるのでしょうか?
主に考えられるメリットは以下の5つです。
- 複数店舗での一元管理
- 顧客情報の蓄積
- リピーター獲得
- 顧客満足度向上
- 印刷費や在庫管理の負担軽減
それぞれ解説します。
複数店舗での一元管理
複数店舗を運営している場合でもポイントカードのアプリなら各店舗で顧客のポイントを一元管理できます。
顧客にとっても、どの店舗に行ってもポイントを蓄積・利用できるので利便性が高まります。
顧客情報の蓄積
ポイントカードのアプリでは、顧客情報などのデータを収集することができます。例えば、性別や年齢、居住エリアや来店回数、どのようなクーポンを使用したかなどの情報です。
これらが把握できれば、その顧客に合わせたキャンペーン内容やイベントなど属性やニーズに沿ったサービスを考えることができます。
リピーター獲得
ポイントカードのアプリは、スマートフォンにダウンロードをして使うため、お知らせのプッシュ通知によって顧客の目に入る機会が増え、再び利用してもらえる可能性を高めることができます。
顧客満足度向上
顧客がポイントカードをスマートフォン上で管理できると、利便性が飛躍的に向上します。アプリならスマートフォンにダウンロードされているため、持っていくのを忘れてポイントがつかないということが減ります。また画面を提示するだけなので簡単に利用も可能です。
印刷費や在庫管理の負担軽減
ポイントカードのアプリは印刷する必要がないため、印刷費用や在庫管理が不要で業務負担の軽減に繋がります。
ポイントカードアプリの3つのデメリット
ポイントカードは事業者にも顧客にもさまざまなメリットをもたらしますが、逆にデメリットもあります。デメリットは主に以下の3点が考えられます。
- 制作・運用コストが発生する
- システム障害の可能性
- 利用できない・したくない顧客もいる
それぞれ解説します。
制作・運用コストが発生する
ポイントカードのアプリを導入するにあたっては費用が発生します。金額の大きさはどのような形で制作するかにもよります。また、アプリは制作して完了ではなく運用していくための月額費用や管理費など継続的なコストも必要です。
ポイントカードのアプリを導入するかどうかは、これらのコストに見合った価値を生み出していけるのかどうかも含めて検討していかなければなりません。
システム障害の可能性
アプリなどデジタルツールの運用には、システムトラブルの発生リスクがつきまといます。障害が発生すれば、顧客はポイントカードを利用することができなくなります。
そのため、予めトラブルが発生したときにどのような対応を行うかを考え、店舗内で共有するようにしておきましょう。
利用できない・したくない顧客もいる
デジタルツールに対して苦手意識を持っていたり、アプリのダウンロードや登録の手間に対して「めんどうくさい」などネガティブなイメージを持つ顧客層は、少なからず存在します。
ポイントカードのアプリを導入する際には、このような顧客層に対してのケアも大切です。
ポイントカードアプリと紙の違い
ポイントカードのメリット・デメリットを踏まえて検討することは大切ですが、紙とデジタルの違いも認識しておくことも重要です。
ここでは、改めて紙のポイントカードに焦点を充てながら、アプリとの違いを解説します。
アプリと紙を比較
項目 | 紙 | アプリ |
始めやすさ | ◎ | △ |
費用 | ◎ | △ |
管理業務の負担 | × | ◎ |
顧客の使いやすさ | △ | ◎ |
顧客情報の蓄積 | × | ◎ |
トラブルのリスク | ◯ | △ |
紙のポイントカードは制作がしやすく、プリンターがあれば自作も可能です。最近では「Canva」のような画像編集のフリーソフトもあり、より作りやすくなってきています。自社で制作をすればコストも抑えることができます。
ただ、紙のポイントカードでは、お会計時に手書きもしくはスタンプで押印する作業が必要であったり、在庫の管理もしなければなりません。業務量はアプリよりも増えると見ておいた方がよいでしょう。
さらに、ポイントカードによる顧客情報の収集ができません。アプリであればスマートフォンを介して利用履歴や来店回数などが自動的に蓄積できます。
また、顧客はポイントカードを利用するために財布などに入れて持ち歩かなければなりません。そのため、財布がかさばったり持っていくのを忘れてしまうリスクがあります。スマートフォンのみで管理できるアプリは顧客にとって利便性の点で大きな差があるといえます。
紙のポイントカードは提示が面倒?リアルな消費者の声とは
実際に消費者はポイントカードのアプリにどのような感想を抱いているのでしょうか?
以前、トレタではスタンプカードについてのアンケート調査を行いました。そこでは「スタンプカードは紙よりもデジタル派」という顧客が約5割もいたことがわかりました。
(引用「お客さまは飲食店のデジタル化に賛成? それとも反対? 調査結果を紹介」トレタHPより)
また、「あなたがよく行く飲食店について、「こんなところをデジタル化したらいいのに」と思ったことはありますか?」という設問でも「ある」という回答が5割以上を占め、中には「ポイントカードが増えるのが困るので、紙はなくしてほしい」という意見も見られました。
(引用「お客さまは飲食店のデジタル化に賛成? それとも反対? 調査結果を紹介」トレタHPより)
時代の流れとしてはデジタルツールに対する苦手意識は年々弱まり、利便性の向上に魅力を感じる人が増えてきていると見てよいでしょう。ただ、これらの結果から、必ずしも全ての事業者に対して「ポイントカードはアプリ化すべき」と言い切ることはできません。それぞれの特徴やメリット・デメリットを踏まえて自社にとって最適な手段を選ぶことが重要です。それを忘れずに考えるようにしましょう。
さて、ここまでポイントカードとはどのようなものなのかを見てきましたが、次からは実際にポイントカードのアプリを制作・導入するまでの流れや必要なものなど実践的な部分を解説します。
ポイントカードアプリ導入までの流れ
まずはポイントカードアプリを導入するときにどのような流れで動いていけばいいのか、大まかな流れを把握しておきましょう。アプリを制作する方法はさまざまありますが、一般的には下記の通りです。
- 目的を明確にする
- どのようなアプリにしたいかを考える
- 制作会社・店舗アプリサービスを探す
- 打ち合わせ・検討
- 決定・準備
- スタート!
早速、アプリサービスや制作会社を探したくなるところですが、まずは目的を明確にしましょう。本当にポイントカードが必要なのか、ポイントカードを導入することでどのようなことを実現したいのかを明確にすることで、必要な機能が備わったアプリを制作することができ、運用もしやすくなります。
どのようなアプリにしたいのかを考えるとき、ポイントを付与する条件や特典も決めます。顧客にとって来店動機を高めるような付与のルールや特典を考えることが重要です。
制作会社や店舗アプリの選定は、最初から1社に絞らず、複数社から話を聞くようにしましょう。そうすることで料金面や使いやすさ、自分たちが作りたいポイントカードをどれだけ実現してくれるのかなど、さまざまな点で比較することができます。また、ポイントカードに関する情報も多く持っているため、今後効果的に運用していくための情報収集にもなります。
ポイントカードのアプリ制作を依頼する先が決まれば、あとは運用開始に向けて準備をしていきます。運用後は顧客にポイントを付与したり、特典を提供する業務が増えるため、スタッフがスムーズに対応できるようなオペレーションも考えて構築していきましょう。
運用スタート後もそのまま現場任せにせず、スタッフに意見を聞きながら問題点を改善していくことでよりよいポイントカードの運用を行うことができます。
ポイントカードアプリを導入する3つの方法
前章でポイントカードアプリを制作する方法はいくつかあるとお伝えしましたが、具体的な方法としては、主に以下の3つが挙げられます。
- 店舗アプリなど既存のサービスを利用する
- アプリの制作会社に依頼する
- 自社でアプリを開発する
それぞれ解説します。
店舗アプリなど既存のサービスを利用する
店舗アプリとは、ポイント管理の他に、予約の受付やクーポンの発行、キャンペーン情報のお知らせなどさまざまな店舗運用に活用できるアプリです。ポイントカードのアプリは、店舗アプリの中にあるひとつの機能として備わっていることが多く、ポイントカードだけの機能を提供しているサービスはあまり多くありません。そのため、この店舗アプリを導入してポイントカードを作成するのが一般的です。
店舗アプリは、顧客情報や購買データを収集することができるのでマーケティングに活用できたり、リピーターの獲得など集客対策として活用することができます。
店舗アプリを利用するためには初期費用や月額費用が発生しますが、フォーマットが既にできあがっているため、ゼロから制作するよりもコストを大幅に抑えられます。また、店舗アプリは直感的に使いやすいインターフェースが整っており、担当のサポートもついてくれるなど初心者にとって始めやすい方法といえるでしょう。
アプリの制作会社に依頼する
自社に合ったポイントカードアプリを自由に開発したいときはアプリの制作会社に依頼するのもひとつの方法です。
制作会社と一緒にゼロからアプリを作り上げていくため、ニーズに沿ったオリジナルのポイントカードを制作することができますが、その分完成するまでに日数がかかることや高い製作費用が発生する点に注意しなければなりません。どのようなポイントカードを作りたいかが明確な場合に、有効です。
自社でアプリを開発する
全て自社でポイントカードのアプリを制作するという方法もあります。自社で全て開発する分、理想の内容でアプリを制作することができるので、最も自由度が高いといえるでしょう。
ただし、自社内にアプリ制作に必要なプログラミングスキルを持つ人や運営担当の人材が必要なため、高額な人件費が発生します。
また、データを管理するサーバーの準備やシステムも構築していかなければならないため、膨大なコストや労力がかかるということを念頭に入れて検討しなければなりません。
ポイントカードのアプリ制作に必要なもの
ポイントカードのアプリを制作するために必要なものは、自社で制作するのか外注するのかで異なります。下記に一覧でまとめたのでご参考ください。
店舗アプリなど既存のサービス | ・アプリで使用する画像やロゴなどのデータ ・PCやスマートフォンなどアプリを管理する端末 ・初期費用 ・月額費用 |
制作会社に依頼 | ・PCやスマートフォンなどアプリを管理する端末 ・制作費用 ・保守費用 ・アップデート費用 |
自社で制作 | ・PCやスマートフォンなどアプリを管理する端末 ・Javaなどプログラミングスキルをもつ人材 ・データベースやAPIなどの知識をもつ人材 ・デザイナー ・保守やアップデートなど運用後の管理スタッフ |
どの方法でも必要なものは、アプリを管理するためのPCやスマートフォンなどの端末と制作にかかる費用です。
最も低コストかつ効率的なのは、店舗アプリを提供しているサービスへ登録する方法です。初期費用や月額費用は発生しますが、月々数千円程度で利用でき、初期費用が無料のところもあります。
店舗アプリは既にテンプレートが出来上がっているだけでなく、サポート体制が整備されているところもあるので初めてアプリを運用する人や、あまり時間や労力をかけずに始めたい人向けの方法といえます。
ゼロから制作する場合は自由度が高い分外注費が高額で発生し、制作にも時間がかかります。最近では「ランサーズ」などフリーランスに依頼できるプラットフォームもあるので、予算を抑えたい場合は募集してみるのもよいでしょう。
ポイントカードのアプリ制作の予算
ポイントカードアプリの制作費用はどのぐらいかかるのかも気になるところです。
ゼロから外注でアプリを制作する場合、費用は制作会社によって異なります。特に大きく関わるのは人件費や作業期間です。アプリを制作するためには、プログラミングを組むシステムエンジニアやデザイナーの力が必要です。彼らが長期間必要になれば、それだけ料金も高くなります。
一般的なアプリ制作の平均費用は250万円〜350万円と言われており、1000万円以上かかるケースもあります。さらに保守やアップデートなども必要になるので、コストは高額になります。
一方で、店舗アプリなど既にテンプレートが構築されているようなサービスでは、エンジニアやデザイナーは必要ありません。しかし、初期費用と月額費用がかかります。
初期費用は無料〜約200,000円と大きな差があります。月額費用を見てみると約5,000〜50,000円程度が相場です。これらの金額の差は機能の多さや、カスタマイズの自由度などによって変わります。
計画の段階で考えた目的を踏まえて、どのようなポイントカードを作って、何を実現していきたいのか。それによっても必要な予算は変わってくるでしょう。
2つの事例から学ぶポイントカード成功の秘訣
最後に、カード活用の成功事例を2つ紹介します。ここで紹介するのはスタンプカードの事例になりますが、ポイントカードの活用方法としても参考にできる部分がたくさんあります。実際の運用の参考になれば幸いです。
40〜50代女性客が多いことがわかり今後のマーケティング戦略に活用 | 倉式珈琲店
株式会社倉式珈琲の倉式珈琲店は本社を岡山に置き、全国にサンマルクカフェを展開する企業が運営しているカフェチェーンです。リーズナブルな価格帯でありながら珈琲豆へのこだわりや、シックで落ち着いた空間で高年齢層を中心に人気です。
倉式珈琲店では、以前は紙のスタンプカードを配布し、珈琲1杯や珈琲豆の購入につきポイントを付与していました。しかし、社会全体にキャッシュレス決済が進んだこと、そして実際に「スタンプカードを持ち歩くのが煩わしい」という顧客の意見もあったことからデジタル化に踏み切ります。
紙のスタンプカードでは、忘れた方への再発行だけでなく、「持ち歩くのがめんどう」という方に対して毎回新規カードで対応して合算してもらうなどの対応を行っていたため、かなりの枚数を発行していました。
デジタルにすることで、顧客の利便性向上や印刷代の削減に成功。また顧客情報が収集できるようになったことで利用者の層が明確になりました。
「これまでは漠然としか理解できていなかった、お客様の来店時間の違いなどが明らかになりました」
特に40〜50代女性の利用が予想以上に多かったことから、今後これらの層に合わせたメニュー開発やキャンペーンも検討しています。カードのデジタル化によって店舗の生産性が向上し、顧客のニーズに合わせたマーケティングが行えるようになった成功事例といえます。
より詳しくこの事例について知りたい方は「「お客様のことを、もっと知りたい」 倉式珈琲で、トレタスタンプが叶えたカジュアル業態でのマーケティング」を併せてご覧ください。
- スタンプカードを持ち歩きたくないという顧客の意見をきっかけにデジタル化へ
- 顧客の利便性が向上した
- 紙の印刷代が大幅に削減できた
- 利用者の客層が明確になり、マーケティングに活用できるようになった
1万人以上の会員登録者を獲得!顧客層の拡大も実現 | しら河浄心本店
しら河浄心本店は、名古屋名物として全国に知られる「ひつまぶし」を人気メニューに据え、地元から観光客まで地域内外問わず高い人気を誇っているうなぎ店です。
これまでは登録用紙への記入をお願いして会員を集めていましたが、その顧客データを活かしきれていないことを課題に感じていました。DMは郵送で、登録用紙の印刷も含めてコストも多く発生しており、さまざまな面で”もったいない状況”に陥っていました。その課題を解決するため、デジタル化へ踏み切ります。
デジタル化はLINE公式アカウントからスタートし、さらに来店履歴や細かい顧客情報を収集できる「トレタスタンプ」も併用することに。お得なお知らせをLINEで発信し、スタンプはトレタで行う”二刀流”によって登録者数を飛躍的に伸ばしていきました。
スタンプの利用率も以前は5%に留まっていましたが、25%まで上昇。特典として「抽選でひつまぶしのワンランクアップ」というエンターテインメントを含んだ内容も相まって、高い成果を生み出しています。
元々年齢層が高い顧客が多かったものの、この特典内容やデジタルツールの導入によって若年層からも親近感を持って利用してもらえているそう。デジタル化をきっかけに顧客層が広がった好事例です。
より詳しくこの事例について知りたい方は「初月から1万人以上のスタンプ会員登録者を獲得!手軽に使える「トレタスタンプ」が客層拡大に寄与」を併せてご覧ください。
- 紙のスタンプカードでは活かしきれなかった顧客情報を活用できるようになった
- DMの郵送代や登録用紙の印刷代が削減できた
- スタンプカードの利用率が大幅に上昇した
- 高年齢層だけでなく若年層からも親近感を持って利用してもらえている
まとめ
今回はポイントカードのアプリについてまとめました。これまでの内容をまとめます。
◉ポイントカードアプリのメリットとデメリット
▼メリット
・複数店浦で管理できるなど業務効率化を実現
・在庫管理の業務負担や、印刷代などのコスト削減も実現
・顧客情報が蓄積できるためマーケティングや集客に活用可能
・顧客にとって利便性があがるため、満足度をアップできる
▼デメリット
・制作・運用コストが発生する
・システムトラブルのリスクを抱えなければならない
・苦手意識のある顧客や使えない顧客のケアが重要
◉ポイントカードアプリを制作する流れ
- 目的を明確にする
- どのようなアプリにしたいかを考える
- 制作会社・店舗アプリサービスを探す
- 打ち合わせ・検討
- 決定・準備
- スタート!
◉ポイントカードアプリの制作に必要なもの
▼店舗アプリなど既存のサービスを利用する場合
・アプリで使用する画像やロゴなどのデータ
・PCやスマートフォンなどアプリを管理する端末
・初期費用
・月額費用
▼制作会社に依頼する場合
・PCやスマートフォンなどアプリを管理する端末
・制作費用
・保守費用
・アップデート費用
▼自社で制作する場合
・PCやスマートフォンなどアプリを管理する端末
・Javaなどプログラミングスキルをもつ人材
・データベースやAPIなどの知識をもつ人材
・デザイナー
・保守やアップデートなど運用後の管理スタッフ
◉ポイントカードアプリの制作に必要な予算
・ゼロから作る場合は一般的なアプリの制作費用は250万〜350万。1000万円以上かかるケースもある
・既存サービスの活用は初期費用が無料〜約200,000円、月額費用は約5,000〜50,000円程度
「ポイントカードアプリを制作するかどうかまだ決めきれない・・・」
そんな方は、アプリのメリットとデメリットを比較しながら、紙とアプリの各特徴を踏まえて考えてみましょう。そして、そもそも「なぜ作るのか?」という目的を明確にすることが重要です。
アプリを制作すると決めたのなら、自社もしくは制作会社とゼロから作り上げるのか、既存のサービスを活用するのか、方法は大きく2つに分けられます。
作りたいポイントカードアプリが明確で時間や予算もしっかりかけて制作したい場合は自社で制作するか制作会社に外注するのがおすすめです。一方、まずは効率的かつ低予算でポイントカードアプリを制作したい場合は、店舗アプリのようなサービスを活用するとよいでしょう。
以上も踏まえて、今後ポイントカードアプリを制作するかどうかぜひ考えてみてください。