飲食店と一口に言っても、ファミリーレストランやカフェ、居酒屋など数多くの種類が存在します。

飲食店の種類を知ると、今後飲食業での独立を考える人や、飲食業界で働きたい人にとって選択肢が広がります。選択肢が広がれば、自分にとって最適な道を選ぶことにも繋がるでしょう。

飲食店の種類を明確に把握するためには、業態と業種について理解しておくことが大切です。そこで今回は「飲食店の種類」をテーマに、さまざまな業態や業種を紹介します。業態・業種の違いや開業を成功に導くための秘訣なども紹介しますので最後までご参考ください。

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飲食店の種類とは

日本だけでなく、世界には無数の飲食店が存在しています。喫茶店やレストラン、立ち食いそばや居酒屋などその種類はさまざまです。

ただ、種類という言葉で一括りにしてしまうと分類が大枠すぎて、明確な把握が困難になります。そこで大切になってくるのが、業態と業種という分類です。

業態と業種の違いを知ることが大切

業態と業種は、ビジネスの中で一般的に用いられている用語です。これらは一見同じような意味を持っているように思われがちですが、異なる意味を持つ言葉です。ではそれぞれどのような意味を持っているのでしょうか?

業態とは辞書を見てみると「営業や企業の状態・体制。」と記載されています(参考:Weblio辞書)。つまり、業態とは商品の販売形態によって分類する用語です。

例えば経済産業省の業態分類表では小売業という業態を明記し、その中で「百貨店」「総合スーパー」「コンビニエンスストア」などと分類しています。(参考:「業態分類表」経済産業省)それぞれモノを売って利益を売る小売業の一種ですが、百貨店は複数の専門店をテナントとして集めてモノを販売する場所、コンビニはさまざまなメーカーの商品を集めてモノを販売する場所など、販売の方法が異なります。

一方、業種とは、事業・業界の種類をいいます。 同じく経済産業省がまとめている業種分類表を見てみると、「農業、林業、漁業」「建設業」「卸売業、小売業」などさまざまな業界が掲載されています。(参考:「業種分類表」経済産業省)

これらを飲食業界に当てはめると、どのように分類できるのでしょうか?次章でより具体的に解説していきます。

飲食店の代表的な業態10選

飲食店は料理やドリンク、サービスを販売・提供して対価をいただく業態ですが、その事業形態はさまざまです。

一般的な飲食店の業態は、下記のようなものが挙げられます。

  • カフェ・喫茶店
  • ファミリーレストラン
  • 専門レストラン
  • 居酒屋
  • ファーストフード
  • 定食屋
  • バー
  • スナック・パブ
  • バーチャルレストラン
  • 間借り・ポップアップ

それぞれ解説します。

カフェ・喫茶店

カフェや喫茶店は、主にコーヒーや軽食、スイーツなどを販売しながらゆったりとくつろげる場所を提供している飲食業態です。ゆっくりと友人と会話したい人や仕事、勉強、読書に集中したい人などが多く利用しています。大手チェーンが展開する大型カフェからこじんまりとした個人店までさまざまな規模で展開されています。

ファーストフード

気軽に注文でき短時間で食事できる業態が、ファーストフードです。代表的なファーストフードといえばマクドナルドやミスタードーナツなど米国から流入してきた大手チェーンのイメージが強いですが、日本でも立ち食いそばやカレーなどがファーストフードのひとつとして古くから親しまれています。

ファミリーレストラン

ファミリーレストランは、主に家族層をターゲットにしたレストラン業態です。近年ではビジネスマンの1人客や学生など、利用する顧客層が広がっています。洋食から和食などメニューのラインナップは幅広く営業時間も長いため、いつでも誰でも活用しやすいのが特徴です。

専門レストラン

専門レストランは、イタリアンや和食など世界の料理文化に特化したレストラン業態です。飲食に精通したプロの料理やドリンクが堪能できるだけでなく、落ち着いて食事できる空間も整っているため、日常の中の贅沢として活用したり会社の接待などの会食や記念日のお祝いなど特別な日の利用にぴったりです。

居酒屋

居酒屋は、お酒を中心におつまみから本格的な料理まで幅広く楽しめる業態です。大手チェーンが展開する大型居酒屋から小規模の個人店まで幅広く存在しています。顧客も一人客から大人数の団体までさまざまな人に親しまれています。

定食屋

定食屋は日本で昔から親しまれている飲食業態のひとつです。定食屋では一般的にご飯。おかず、汁物がセットで楽しめます。近年は松屋やよい軒など大手チェーンが定食屋を全国的に展開しており、多くの人に親しまれています。

BAR(バー)

お酒を提供する飲食業態の中で、より本格的にお酒を楽しめるのがBAR(バー)です。お酒のプロであるバーテンダーによってカクテルやウイスキーなどさまざまな種類のお酒をじっくり堪能できます。一般的に深夜まで営業しているところが多く、社交目的や1人でゆっくり過ごす場所として利用されています。

スナック・パブ

スナック・パブはカジュアルにお酒と交流が楽しめる飲食業態です。カラオケで歌いながらお酒を飲んだり、店舗スタッフや周りにいる顧客との会話を楽しみながら過ごします。基本的に夜に営業することが多く、二次会などで利用されたりします。

バーチャルレストラン

バーチャルレストランとは、飲食店がアイドルタイムなどを利用してデリバリー専門店として別ブランドを展開し、営業する業態です。飲食店は普段使っている厨房機器や既存の人員で開始できるため、低コストかつスピード感を持って始めることができます。コロナ禍で外食に規制がかかったことをきっかけに注目が高まった飲食業態です。

間借り・ポップアップ

店舗の一部を借りて営業することを「間借り」といいます。物件を借りて開業するよりもコストを抑えることができ、飲食店を営業するための環境も整っているため、手軽に営業が可能です。

また平日日中や週末など期間限定で営業する「ポップアップ」という業態もあります。ポップアップは外部のイベントに参加したり、レンタルスペースとして提供している専門のキッチンを利用する方法もあります。

飲食店の代表的な業種10選

飲食店における業種とは、簡単にいうと提供している料理のジャンルをいいます。以下に代表的な業種を10種挙げ、それぞれどのような業種なのかを解説します。

  1. 和食
  2. イタリアン
  3. フレンチ
  4. 中華料理
  5. 韓国料理
  6. その他アジア料理
  7. ラーメン
  8. カレー
  9. 立ち食いそば
  10. ハンバーガー

和食

自然豊かな日本は山や海の幸に恵まれているため、素材を活かした料理文化が発展してきました。和食といえば主にご飯を中心におかずや汁物を楽しむスタイルが基本ですが、日本酒や焼酎などお酒と共に提供するレストランも多く存在します。日本には各地域に郷土料理があり、九州や東北などの郷土料理をコンセプトにした料理屋さんも少なくありません。日本の味を楽しみたい外国人からの集客も多く見込めます。

イタリアン

パスタやピザなど日本でも昔から親しまれているイタリア料理はたくさんあり、身近な食文化のひとつといえるでしょう。オリーブオイルやバルサミコなどで素材を活かして調理するのが特徴ですが、フランスに面した地域だとバターなど乳製品を多様する傾向も見られます。日本では個人経営のレストランも多いですがサイゼリヤなど大手チェーンも人気です。

フレンチ

世界三大料理の一角として世界的に有名なフランス料理。フレンチと聞くと高級料理のイメージが強いかもしれませんが、サンドウィッチやフライドポテトはフランスがルーツで、日本でも身近な家庭料理もたくさん存在します。フレンチはソースが命と言われており、生クリームやバターなどを多用します。主食はパンで、牛肉や豚肉の他、鴨やウサギなども食用として用いられます。

中華料理

中華料理もフレンチと並んで世界三大料理のひとつとして知られている料理文化です。日本では麻婆豆腐や餃子などお馴染みの料理が多く、お店だけではなく一般家庭でも親しまれています。ただ、それらは四川や広東など一部地域の料理で、最近では各地域の郷土料理を提供するお店が増え、本場の料理を提供する店舗「ガチ中華」という言葉も生まれました。

韓国料理

韓国では日本同様に主食を米とし、スープやおかずと共に楽しむ習慣があります。ただ、日本の韓国料理というと、チゲ鍋やサムギョプサル、キムチなど焼肉や発酵料理の印象が強いのではないでしょうか?ここ数年、韓流ドラマや韓国アイドルの人気が沸騰していることもあり、韓国料理も今まで以上に身近な料理文化となっています。

その他アジア料理

日本には中国や韓国以外にもインドやタイ、ミャンマーなどさまざまなアジアのレストランがあります。かつては現地の人がオーナーとなって開業するケースが多かったですが、日本人が現地で修行をし、本格的なレストランとしてオープンするパターンも増えてきています。

ラーメン

ラーメンのルーツは中国にありますが、今や日本独自の料理文化として発展しており、日本人だけでなく外国人からも人気を博しています。ラーメンは1杯1000円程度と他の飲食店と比べると高い顧客単価は見込めませんが客席の回転率がよく、美味しいラーメンを作れればリピートに繋がる可能性も高いです。

カレー

カレーもラーメン同様に、昔から日本で親しまれている料理ですがここ数年でさらなる進化を遂げています。カレーはかつて洋食のひとつとして親しまれていましたが、今ではカレーのルーツ国でもあるインドだけでなく、タイやネパールなどさまざまな国から影響を受け、種類が多様化しています。カレーを専門としたレストランも多く誕生しています。

立ち食いそば

立ち食いそばファーストフード業態のひとつで、そばやうどん、定食などを安く短時間で食べられることからビジネスマンを中心に人気です。駅構内や繁華街にあることが多く、大手チェーンの立ち食いそばでは座れる席も設けられているところがほとんどです。

ハンバーガー

ハンバーガーも元々ファーストフードとして日本に広まりましたが、近年はアメリカ流の本格的な専門店も多く誕生しています。大きな口を開けなければほおばれないほどボリューミィなバンズとパティ(肉)が特徴的です。

ハンバーガー専門店では、ハンバーガーひとつで1,000円以上の価格がつけられており、ドリンクも併せて注文することで顧客単価は2,000〜3,000円程度になります。

飲食店の種類の選び方

これまでさまざまな飲食店の業態と業種を紹介してきましたが、開業する際には何を選ぶか迷う方も少なくないでしょう。

ここでは開業するにあたって、どのような飲食店の種類を選べばいいかを解説します。

経験で選ぶ

もし飲食店で働いた経験があるのなら、そのお店と同じジャンルを選ぶのが最も堅実です。その業界でどのような料理が人気なのか、他店舗と差別化するためには何が必要なのかなど競争に打ち勝つ上で重要なポイントを経験として知っているからです。

飲食店での勤務経験がない方なら家でよく作る料理のジャンルや、よく食べに行く料理を選ぶのがよいでしょう。未経験者は未経験者ならではの、業界に染まっていない柔軟な捉え方ができ、それはひとつの武器ともいえます。

興味関心で選ぶ

飲食店を開業する場合、メニュー開発が定期的に必要です。興味のあるジャンルであれば、積極的に情報収集することができ、アイディアも生まれやすくなります。反面、興味がそれほどないジャンルの場合、義務感が生まれてしまい、魅力的なメニューを開発するのは難しいでしょう。

料理やドリンクメニューの開発だけでなく、店舗の外観や内装、食器などの雰囲気もその国の文化に合わせて統一感を出すことで、顧客に魅力が伝わりやすくなります。少しでも興味関心のあるジャンルで開業するようにしましょう。

時代のニーズに合わせて選ぶ

消費者の嗜好は時代によって変わります。飲食店もそのニーズに沿って人気の業態・業種が変化します。例えばタピオカやパンケーキなど一世を風靡するような商材はこれまでにもたくさん生まれてきました。

その時代の流れにのって、人気の業種で開業してみるのもひとつの方法です。流行の波に乗ることができれば集客もしやすくなります。ただ、一時的なブームで終わってしまう可能性もあるため、一生の仕事として飲食店の開業をめざす人は注意しなければなりません。

失敗しない!これからの飲食店が成功する3つのポイント

飲食店は数が多い分、競争は激しく、成功するのも難しいと言われています。その中で成功していくためには何が必要なのでしょうか?

時代の流れも考慮しながら、これから飲食店の開業を成功させていくためのポイントを3つに絞って解説します。

コンセプトを明確にする

コンセプトとは、商品やサービス全体に一貫性を持たせる考え・思想をいいます。コンセプトが不明瞭だと、メニューや店舗の内装、サービスの在り方などにブレが生じてしまい、店舗の魅力が半減します。これは飲食業に限らず、どの業界でもいえることです。

コンセプトを明確にするためには、顧客がどのようなニーズ・悩みを持っているのかを掴むこと、その上で自分ならどのようにアプローチしていけるのかを考えることが重要です。その際には、競合とどのような店舗であれば差別化になるのかも併せて考えておくこと。差別化を図ることで店舗の個性が明確になり、顧客も選びやすくなるでしょう。

顧客・従業員満足の向上を忘れない

「飲食店を成功させるために顧客満足度を上げよう!」

そう考える方は多くいるでしょう。それは非常に重要なことですが、同じぐらい重要なのが従業員満足度の向上です。

飲食店はワンオペでない限り、従業員なくして営業することはできません。その従業員がイヤイヤ働いていたら、顧客はどのように感じるでしょうか。そのお店で過ごしたいと思うでしょうか?従業員満足度は集客にも大きく影響するのです。

従業員満足度を向上させるためには、風通しのよい雰囲気作りや給与体系、評価システムなどの雇用条件、休日の日数や勤務時間など労働環境によっても左右します。顧客ばかりに視点を持つのではなく、従業員にも配慮しながら飲食店を運営していくことが大切です。

デジタルツールを活用する

近年、世界的にITが発達し、あらゆる業界でデジタルツールの推進が活発化しています。飲食店は電話での予約受付や、直接注文を受けるなどアナログなシーンが多く残っており、デジタルツールの導入がより効果的な手法として注目が高まっています。

デジタルツールを導入すると、業務効率が改善して浮いた時間や労力をメニュー開発や顧客へのおもてなしなど、顧客・従業員満足向上のために力を注ぐことができます。コストは発生しますが、新たなステップへ進むためには有効的な手段です。

まとめ

今回は、飲食店の種類について解説しました。最後にポイントをまとめます。

  • 飲食店の種類を把握するためには、業態と業種についての違いを知ることが大切
  • 飲食店の業態とは、販売の事業形態よって分類される
  • 代表的な飲食店の業態10選
  1. カフェ・喫茶店
  2. ファミリーレストラン
  3. 専門レストラン
  4. 居酒屋
  5. ファーストフード
  6. 定食屋
  7. バー
  8. スナック・パブ
  9. バーチャルレストラン
  10. 間借り・ポップアップ
  • 飲食店の業種とは、ジャンルによって分類される
  • 代表的な飲食店の業種10選
  1. 和食
  2. イタリアン
  3. フレンチ
  4. 中華料理
  5. 韓国料理
  6. その他アジア料理
  7. ラーメン
  8. カレー
  9. 立ち食いそば
  10. ハンバーガー
  • 開業する飲食店の選び方は、経験・興味関心・時代のニーズがポイント
  • 飲食店の開業で成功するための3つの秘訣

①コンセプトを明確にする

②顧客・従業員の満足度を向上させる

③デジタルツールを活用する

飲食店の種類はさまざまで、今後も今までにない新しい飲食店が誕生していく可能性は十分にあります。今後開業していくのであれば、アンテナを広くもって、自分の経験と照らし合わせながら最適な種類の飲食店を選んで開業していくことが大切です。