昨今の飲食業界では新たな集客方法として、MEO対策に注目が集まっています。
これまでの飲食店の集客といえば、グルメサイト口コミ系ポータルサイトやSNSの活用が大きく影響してきました。飲食業に特化した調査を続ける「飲食店リサーチ」の統計によれば、今の集客方法として「SNSを活用している」と答えた飲食店は80%を超えています。
しかし、この流れに大きな変化が生まれてきています。
同調査の中で「SNS以外で集客に活用しているツール」という設問についての結果を見てみると「Google ビジネスプロフィール」がグルメ口コミサイトなどを抑えて1位となっています。
Google ビジネスプロフィールとはMEO対策と密接に関連しているツールです。
「MEOって何?」
「Googleビジネスプロフィールって何?」
そのような疑問を持つ方に向けて、今回はMEOについて概要から実際の登録・活用方法までをわかりやすく解説します。
集客アイデア10選
なぜ飲食業界でMEOが注目されているのか?
まずはMEOについて基礎的なところから理解していくために図解を交えて解説します。
5分で理解する、そもそもMEOとは?
MEOとは「Map Engine Optimization(マップ エンジン オプティマイゼーション)」の略語で、「エムイーオー」と呼ばれています。
直訳すると「マップエンジン最適化」ですが、これだけでは意味を理解するのは少し難しいのではないでしょうか。
ここでいうマップとは主にGoogle Mapのことを指します。今Googleでは「地名+業種」などで検索すると、Google Mapに登録されている中から最適な情報を3つ、地図と共に限定し、優先的に上位表示する仕組みになっています。
例)「新宿 和食」で検索した場合
引用:Google
この地図と共に検索結果で上位表示させるための対策全般をMEOといいます。MEOに成功すると、ユーザーにとって最も目に入る位置に表示されるため、露出度が格段に高まります。
これはどの店舗がランダムで表示されるわけではなく、対策をしっかりとおこなっている店舗から選ばれるため、MEO対策が今注目されているのです。とりわけ、飲食店や病院、スポーツジムなど店舗ビジネスには特に効果的と言われています。
SEO・ローカルSEOとの違い
MEOと似た用語でローカルSEOという言葉があります。
まず、SEOとはSearch Engine Optimization(サーチ エンジン オプティマイゼーション)の略語で、Googleなどの検索エンジンの検索結果で上位表示させるための対策をいいます。
ローカルSEOとは、ローカル(地域)とキーワードで検索したときに上位表示されるように対策することをいいます。これは海外で用いられている表現であり、日本におけるMEOと同意と捉えて問題ありません。
MEOに必須のGoogle ビジネス プロフィールとは
MEO対策をするなら、Google ビジネス プロフィールについて知っておかなければなりません。なぜならGoogle ビジネス プロフィールを登録することがMEO対策の第一歩となるからです。
「Google ビジネス プロフィール」とは、飲食店がGoogle上に登録できる店舗情報です。登録をすることで、Googleの検索結果に表示されやすくなります。かつてはGoogleマイビジネスという名称でしたが、2022年から現在の名称に変更しています。
Google ビジネス プロフィールは、店舗側が登録をしなくてもGoogleやユーザーによって作成されることもあります。その場合、情報が間違っていたとしてもそのまま掲載されてしまいます。
どうせ掲載されるのであれば、自分たちで正確な情報を提供した方がユーザーを混乱させずに済みます。こうした観点からも、Google ビジネス プロフィールに登録しておいた方がよいでしょう。
具体的な登録方法は、後ほど画像付きでまとめますので参考にしてください。
飲食店におけるMEOの重要性
冒頭で今飲食店がSNS以外に活用している集客方法として「Google ビジネス プロフィール」を活用する店舗が増えているというデータを紹介しました。
Google ビジネス プロフィールについてはこのあとまた詳しく説明しますが、なぜ今飲食店がこのGoogle ビジネス プロフィールを活用しているのでしょうか?
ひとつは、飲食店ユーザーが情報の検索にグルメサイトよりもGoogleをメインで使うようになってきていることが挙げられます。
MEO専門会社「YsLink」の調査によれば、飲食店を探すときに使うツールとして1位にGoogleの検索エンジンが選ばれています。これまで主流だった食べログやぐるなびなどのグルメサイトよりもGoogleが強くなってきていることが浮き彫りになっています。
引用:「友人との会食。その街の飲食店情報を調べる時に利用するWeb媒体を教えて下さい」YsLink HPより
実際に、飲食店がMEO対策によって利益をアップしている結果も出ています。
店舗流通ネット株式会社は、Google Map検索の上位40位までとそれ以下の売上についての売上変化を調査し、3年間の平均売上の比較で約40%もの違いが見られたと発表しています。
引用:「<Google検索順位によって売上差約40%に> 空中階店はMEO対策で勝ち続けていた」NEWSCASTより
しかも、年を追うごとに売上平均の差が広がっており、検索結果の上位表示が売上に影響してきていることがよくわかります。
さらに、MEO対策は集客コストを下げることにも繋がります。
例えばグルメポータルサイトでの集客は、一定以上の情報掲載や送客は料金が発生しますが、MEO対策は無料で行えます。
コストを下げながら売上アップも期待できるため、今注目されているのです。
補足 | なぜ多くの人がGoogle Mapを使うのか?
そもそもなぜ多くの人がGoogle Mapを使うのでしょうか?
MEO支援を行う株式会社エフェクチュアルの調査によると、使ったことのある地図アプリはGoogle Mapと回答した人が約9割、使用目的は「経路検索」「カーナビ」「店舗情報の確認」が上位にきています。
それぞれ引用:「【2021年版 定点調査】地図アプリ利用率1位はGoogleマップ!エフェクチュアルが地図アプリの利用トレンドをレポート」PR TIMESより
以上の結果からはGoogle Mapが地図として場所の検索のためだけでなく、ナビや有効的な情報収集ツールになっていることがわかります。
その中で、店舗情報を整理して提供することは顧客の利便性を高めることにも繋がります。また、Google Mapはグルメという枠に当てはまらないツールのため、より幅広い層への露出も高めることも意味します。
ユーザーの正直な口コミや写真の掲載機能もついているため、顧客側にとっては情報としての信頼度も高いです。
MEOのメリット・デメリット
ここまでMEOの基礎的な部分をお伝えしました。MEOがどのようなものかご理解いただけたところで、MEO対策のメリット・デメリットをまとめます。
MEOのメリット
MEOは低コストかつ高集客が実現できるため、コストパフォーマンスに優れた集客対策として知られています。具体的に解説します。
無料で簡単かつスピーディに取り組める
Google ビジネス プロフィールは無料で登録が可能です。Googleアカウントがあればすぐに取り組むことができます。
多くのグルメ系のポータルサイトも掲載だけであれば無料で登録できます。しかし、情報量の多さやクーポン機能、一定量以上の送客があった場合に有料になる場合もあります。
ネガティブな書き込みに対応できる
Google Mapに掲載されている店舗情報に対して、ユーザーが直接レビューできるようになっています。そのため、ネガティブな口コミが掲載されることもあります。
このとき、Google ビジネス プロフィールに登録していれば掲載の削除申請が依頼できたり、そのネガティブな口コミに返信することができます。
ネガティブな口コミが不当な内容と判断されれば削除されますが、実際に削除された例は少ないため、過度な期待は禁物です。
重要なのは、ネガティブな口コミに対し、真摯な姿勢を見せることです。
お店側の誠実な対応は、他のユーザーに安心感を与えることにも繋がり、プラスに転じることができます。
高い集客力に期待できる
前半でもご説明した通り、今はGoogle Mapで飲食店を検索する人が増えているため、MEO対策は時代のニーズにもマッチした対策といえます。
地名+飲食店でお店探しているユーザーは、ニーズが明確です。そのため、検索結果で目に止まれば来店に繋がる可能性が高いです。
このような環境が整っている中で、正しい情報を整理して有効活用できていれば集客に繋げることができます。
MEOのデメリット
では、MEOを実施するにあたってデメリットはなにかあるのでしょうか?
チェックや更新の手間がかかる
Google ビジネス プロフィールは無料で活用できて便利なものの、内容の登録や確認作業などの手間が発生します。
店舗の営業時間や住所などの変更時はもちろんですが、定期的な写真の投稿などがGoogle 検索結果の上位にも繋がると言われています。
また、ネガティブな口コミが無いかどうかは定期的に確認することをおすすめします。すぐに対応することで、悪い影響を最低限に止めることができます。
実際に、トッパングループのひとつ株式会社ONE COMPATHが運営する「Local One」では全国男女8,576名に向けて口コミに関する意識調査を行っています。その中で、ネガティブな口コミでも丁寧な対応をしている飲食店は「行ってみようと思う」と回答した人が6割を超えました。
引用:「お店の情報収集や口コミに関する意識調査」株式会社ONE COMPATH「LocalONE」調べ
通常営業の中での確認作業は大変ですが、コストパフォーマンスに優れた集客対策であることには違いありません。
毎週2回アイドルタイムに確認する、などスケジュールに入れて習慣化していくと少しずつ負担も軽くなっていくでしょう。
飲食店向けMEOの始め方
それでは実際の登録画面を見ながらGoogle ビジネス プロフィールへ登録してみましょう。
登録方法は、下記の状況によって異なります。
- Google ビジネス プロフィールが既に登録されている
- Google ビジネス プロフィールがまだ登録されていない
先にも述べた通り、Google ビジネス プロフィールはユーザーの書き込みによってGoogle側で立ち上げられていることがあります。そのため、自分で登録していなくてもGoogle ビジネス プロフィールが存在しているケースはよくありますのでご注意ください。
Googl ビジネス プロフィールが登録されているか確認するには?
自店舗がGoogle ビジネス プロフィールに登録されているかどうかは簡単に確認できます。
方法は二つあります。
- Googleの検索バーで検索する
- Google Mapで検索
もし登録されていれば、下記のような画面が出てきます。もし表示された場合は「このビジネスオーナーですか?」をクリックし、オーナー確認を済ませます。オーナー確認とは、このGoogle ビジネス プロフィールの管理者かどうかを確認するための作業です。
オーナー確認が済んだら、店舗情報の入力など登録を進めましょう。
引用:Google
もし表示されない場合(Google ビジネス プロフィールに登録されていない場合)は、次項をご参考ください。
初めてGoogle ビジネス プロフィールを登録する場合
Google ビジネス プロフィールが登録されていない場合、新規で自ら店舗情報を登録をします。
ここではその手順を解説します。
1.登録画面にアクセスして登録を開始する
まずは、Google ビジネス プロフィールの登録画面にアクセスします。すると、「今すぐ管理」という青いボタンが表示されているので、クリックします。
※補足
Google ビジネス プロフィールのヘルプページからも登録画面へアクセスできます。通常画面と異なるのでこちらに辿り着いた場合は少し戸惑ってしまうかもしれません。
「開始」をクリックすると、既に情報が登録されていないか確認するように促されます。店舗名を入力してみて、登録されていないことを再確認し、「Google にビジネス情報を追加」をクリック。登録を進めます。
2「.ビジネス名」「ビジネスカテゴリ」を入力する
「ビジネス名」「ビジネスカテゴリ」の欄に入力します。
ビジネス名は、店舗名を入力しましょう。ここで注意しなければならないのは、余計なキーワードや地名などを入れないこと。Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドラインに違反してしまうからです。
ビジネスカテゴリは「イタリアン」「中華料理店」などと入力すれば候補が表示されます。自店舗に合ったものを選択すれば入力完了です。うまく表示されない場合は、同業の他店舗をGoogle で検索し、表示されているカテゴリを確認してみるとよいでしょう。
3.Google Mapに掲載するかどうかを選択する
次に「店舗やオフィスなど、ユーザーが実際に訪れることができる場所を追加しますか?」という画面に移ります。
これはGoogle Map上に店舗情報を表示させてよいか?という意味です。「はい」を選択して次へ進みます。
4.住所・デリバリー不可・連絡先などを入力
この先は流れに沿って、住所などを入力します。ここからは簡単な入力になりますのでまとめて紹介します。
住所を入力して次へ進むと、近隣にビジネス情報が既に登録されていないかを確認されます。店舗がいくつか表示されますが、該当するものが無ければそのまま次へ進みます。
デリバリーや出張などを行っているかを確認されるので、該当する回答を選択して、次へ進みます。
次に連絡先を登録します。電話番号と店舗ホームページのURLを入力しましょう。
電話番号はGoogle に表示されるのでオフィシャルな番号を入力します。また、国際用の国番号も選ばなければなりません。日本は「+81」です。
URLの入力欄でホームページがない場合は、「ウェブサイトを持っていない」というチェックボックスがあるのでそちらにチェックを入れて、次へ進みます。
次に「最新情報の入手」という画面が出てきますが、これはGoogle ビジネス プロフィールからの最新のお知らせを受け取るかどうか?という設問です。ご希望の回答を選択して次へ進みます
ここまで入力すればGoogle ビジネス プロフィールの登録は一旦完了となります。ただ、一般公開するためにはオーナー確認を済まさなければならないため、ここで済ませておきましょう。
5.オーナー確認をする
最初にオーナー確認をどのように行うかを選択します。方法は下記の4つです。
- 電話
- テキストメッセージ
- メール
- 動画
希望の方法を選択して、次へ進みます。
各方法に適した形でGoogle からコードが届きます。そのコードを入力すれば、オーナー確認は完了です。
その他、営業日の入力や写真の追加画面などが表示されていきます。このとき進めても良いですし、後日でも登録は可能です。時間が空いたときに情報を充実させていきましょう。
MEOを始めるときに大切な3つのコツ
Google ビジネス プロフィールを登録しただけでは上位表示はされません。上位表示を勝ち取るためには何が必要なのでしょうか?ここではMEO対策に大切なコツを3つにまとめてお伝えします。
Google ビジネス プロフィールをわかりやすく正確に整理する
どのようにして上位表示が実現できるのか、ヒントはGoogle ビジネス プロフィールのヘルプページに掲載されています。
一部を下記に引用しますので参考にしてみましょう。
Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法
「ビジネス情報を更新して表示頻度を上げる」
- 詳細なデータを入力する
- ビジネスのオーナー確認を行う
- 営業時間の情報を正確に保つ
- クチコミの管理と返信を行う
- 写真を追加する
- 店舗の商品を追加する
引用:「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」Google ビジネス プロフィールヘルプより
他にも「関連性」「距離」「視認性の高さ」も関与すると記載されています。それぞれどのような内容なのか、掲載されている内容を簡単にまとめたものを表にしました。より詳細を確認したい方はGoogle ビジネス プロフィールヘルプをご参照ください。
▼ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み
関連性 | 検索キーワードと登録した情報のマッチング度合い |
距離 | 検索したエリアと所在地の距離感 |
視認性の高さ | WEB上だけでなくオフラインでの認知度を含めたブランド力 |
また、一般的にMEO対策として「NAP」を必ず統一させることが重要と言われています。NAPとは、「Name(名前)・Address(住所)・Phone number(電話番号)」の3つをまとめた総称で、これらに間違いがあると情報の信頼性が低いと評価され、検索順位に悪影響が出てしまいます。
例えばGoogle に掲載されている情報とSNSの情報に不一致があれば、ユーザーにとってはどちらが本当なのか、混乱を招きます。Google はユーザーにとって最適な情報を表示させたいため、情報の信頼性が非常に重要になってきます。
通常営業で忙しい中、いきなり全ての情報を充実させることは難しいでしょう。まずは基本的な情報の掲載とNAPの統一、ここから始めてみてはいかがでしょうか?
定期的にチェック・更新する
Google ビジネス プロフィールは登録して終わりにするのではなく、定期的に時間を作って管理・運用していきましょう。
前段でもみた「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」にもある通り、口コミの管理や写真の追加などは検索順位に影響します。適宜確認をすることは上位表示のためにも効果的です。
また、いつネガティブな口コミやレビューが掲載されるかわかりません。すぐに対応できるよう、定期的にチェックすることが大切です。
良い口コミが集まるようなお店づくり
口コミはお店選びの基準として大きな割合を占めています。先にも引用したLocal Oneの口コミに関する意識調査の中で、Google の口コミを参考にしている人は72.8%にも及び、多くの人が口コミを見ていることがわかります。
引用:「お店の情報収集や口コミに関する意識調査」株式会社ONE COMPATH「LocalONE」調べ
「口コミが大事なのはわかるけど、お客様になかなかレビューしてもらえない…」
そう感じる方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、常連客にお願いしてみる、投稿しやすいようにQRコードを用意する、などの工夫が考えられます。しかし、一番大切なことは「顧客満足度を高めて口コミしたくなるようなお店づくりを心がけること」です。
顧客はネガティブな体験以上にポジティブな体験をしたときに口コミとして情報を広めたくなるという調査結果もあります。
引用:「お店の情報収集や口コミに関する意識調査」株式会社ONE COMPATH「LocalONE」調べ
もちろん、飲食店は良い口コミを得るために営業をするわけではありません。大切なのは顧客満足度を上げること。目的を間違えないように注意が必要です。
口コミに関して注意したいのは、自作自演で書き込みをしたり良い口コミを書くように依頼するのは景品表示法の違反になる可能性がありますので、絶対にやめましょう。
MEOへ取り組む際に気をつけたいこと
MEOの運用は、検索エンジン(Google)が定めたルールに則って行う必要があります。
ルールの詳細はガイドラインに明記されていますが、とくに気をつけたいポイントは以下の2点です。
- 自店の情報を勝手に変更されることがある
- 口コミに対する特典や自作自演やはNG
どのような点に注意するのか、それぞれ解説します。
自店の情報を勝手に変更されることがある
頻繁に起こることではありませんが、自店のGoogle ビジネス プロフィール情報が変更されていることがあります。
なぜそのようなことが起こるのか、原因は2つ考えられます。
1つ目は、Googleによる操作によって変更されるケースです。
Googleは、ユーザーに最新の情報を正確に伝えるため、インターネット上からあらゆる情報を収集します。
Google ビジネス プロフィールに関しても、間違った情報を掲載していないか定期的にチェックしている状態です。
お店の公式サイトやSNS、お客様からの口コミなどの情報と、Google ビジネス プロフィールに掲載している情報が異なっていた場合、Googleが独自の判断で情報の書き換えをおこないます。
2つ目の理由は、ユーザーによる変更です。
Google ビジネス プロフィールの店舗情報は、一般ユーザーでも変更できるケースがあります。
具体的には、Googleマップなどから店舗を表示させてクリックした際、電話番号の下あたりに表示された「情報の修正を提案」をクリックします。
すると、情報を入力できる状態になり、店舗名や電話番号、営業時間などの情報をGoogleへ送信できるようになるのです。
あくまで修正の提案であるため、Googleが確認した後、承認する流れになりますが、中には間違った情報に書き換えられてしまうケースもあります。
どのような理由にせよ、書き換えられたことに気付かないと集客への影響や、ブランド毀損につながる恐れがあるため注意が必要です。
自店の情報が勝手に変更されていないか、定期的に確認するようにしましょう。
正しい情報を書き換えられた場合は、Googleへ報告すれば対応してもらえるはずです。
口コミに対する特典や自作自演やはNG
Googleは口コミをお客様へ促すことを推奨していますが、口コミに対する特典は禁止しています。
出典:Google ビジネス プロフィール|Google ユーザーにクチコミを投稿してもらう
具体的な例を挙げると、店舗スタッフがお客様に「お客様の満足度をもっと上げたいので、ぜひ口コミ投稿をお願いします」は問題ありませんが、「口コミを書いていただければ1ドリンクサービスします」はNGというわけです。
また店舗オーナーやスタッフ、関係者などによる口コミの自作自演もガイドラインの違反に該当する行為です。
出典:マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー|禁止および制限されているコンテンツ
悪質なユーザーと判断された場合、ペナルティとしてアカウントの停止処分になる可能性もあるため、ガイドラインを遵守するようにしましょう。
飲食店の口コミに関して詳しくは「飲食店が口コミを活用する方法とは | 評価アップや悪いレビューへの対策方法も解説」を併せてご覧ください。
業務効率化を図ってMEO対策にも注力できるようにしよう
MEO対策を行うためには定期的なチェックや更新が必要になるなど、労力がかかります。現状の業務のままMEO対策を行えば従業員にとっては負担となります。そこで考えたいのが業務の効率化です。
飲食店の業務は、「キッチン」「ホール」「バックヤード(管理など)」の大きく3つに分けられます。
MEO対策は主にホールかバックヤードの業務に属する方が対応する飲食店が多いと思われますが、この2つの業務を効率化すればOKという単純なものでもありません。なぜなら、キッチンも含めて効率化を進めていくことで、店舗全体の作業スピードがあがり、より新しいことに注力しやすくなるからです。
まずは現状の業務内容を書き出してみること。そうすれば問題点と改善点が見えてきます。そして、業務効率化のポイントとなるのは、アナログからデジタルへの移行です。今まで手作業で行っていた部分にデジタルツールを導入することで大幅な効率化を図ることができます。
業務効率化は、MEO対策など新しい取り組みにも注力できるようになるなど、店舗の成長に繋がる重要な課題のひとつです。この機会に考えてみてはいかがでしょうか。
より詳しく業務効率化について知りたい方は、「飲食店の業務効率化|成功の秘訣はアナログからデジタルへの移行」を併せてご覧ください。
MEO以外にも考えられる飲食店の集客方法とは?
飲食店の集客方法は、MEO対策以外にもさまざま考えられます。
例えば、チラシの配布やのぼりの設置などのアナログな手法から、SNSの活用やプレスリリースの依頼などWEBやアプリを活用したものまで多様な手法があります。どれが正解というのは店舗によって異なるため、自分たちにとって最適な方法を見極め、選ぶことが大切です。
ただ、どの方法で取り組むにしても、注意したいのは「やることをゴールにしない」「新規とリピーターで手法を変える」という2点です。
集客はすぐに結果が結びつくものではなく、地道な作業です。結果が出る前に「やったからいいや」と諦めてしまう飲食店は少なくありません。また新規とリピーターも、アプローチ方法は変わります。それぞれ適切な手法をとることで効果を発揮するため、注意が必要です。
より詳しく集客方法を知りたい方は、「飲食店の集客|すぐに実践できる8つのアイディアと売上UPのコツ」も併せてご覧ください。
コロナ収束後に備えたいインバウンド対策
Googleは世界的に使われている検索エンジンです。MEO対策を行うことで、外国人客に対する集客にも繋がっていくでしょう。
外国人客に対して、日本人客と同じレベルのサービスを提供するためにさまざまな工夫を施すことを「インバウンド対策」といいます。
観光で来日している外国人客は日本の食文化にも興味を持っている人が多くいます。そのため、飲食代に費用をかける人も多く、この層を取り込むことは、今後の集客を考える上で重要なポイントとなっていくでしょう。
代表的なインバウンド対策としては、外国語表記のメニューを用意する、クレジットカードや電子マネーでの決済を完備、Wi-Fiを整える、などが考えられます。
より詳しくインバウンド対策について知りたい方は「飲食店が行うべきコロナ後のインバウンド対策 | 課題や対策を解説」を併せてご覧ください。
まとめ | MEO対策は無料で効果的な集客方法。できる範囲から始めよう
最後に、当記事の大事なポイントをまとめます。
▼飲食店のMEOで大事なポイント
- Google Mapの検索結果で上位表示させるMEOの重要性が高まっている
- ユーザーもグルメサイトよりGoogle Mapで検索する人が増えている
- MEO対策で売上アップしている飲食店も多い
- MEOは売上アップに繋がるだけでなく無料のため集客コストも削減できる
- 上位表示のためにはGoogle ビジネス プロフィールに登録して情報更新を心がけることが大切
- 口コミの影響が強い中でネガティブな口コミに対しても対応できれば逆に集客のチャンス
- 一番大切なことは顧客満足。それが実現できればいい口コミは自然と集まる
MEO対策は時代の流れに則った効果的な集客方法です。しかも無料なので、これから多くの飲食店が参入してくるでしょう、できるだけ早く取り組むことをおすすめします。